いじめを減らした伝説のスピーチ!?読むだけで「人は変われる!」と思える最新の心理学実験結果

◇:「この歳になったらもう変わらないよね~」って本当ですか?

大人になったら性格は変えられない!こんな会話をしたことはありませんか?保育園でも「あの先生いつもイライラして、でもあの歳だからもう性格はわからないよね。」とか「園長先生の保育感古いよね。でもあの歳だしもう変わらないよね。」なんて1度は話したことはありませんか?保育園内でいじめをする園児や、いじめをする保育士、性格を変える事は出来るのでしょうか?うーん、いじめをする人の性格なんて絶対に変わらないと思います!!と考えてしまいませんか?

もちろん逆もありますよね。つまり「人は変われるんだ!」という考え方もあります。例えそんなイライラしている先生が保育園にいたとしても、いじめをする園児や保育士がいたとしても「この先生だって、園児だって変わるんだから、しっかりと教育していきましょう!」とか「昔の保育感を大切にしながらも、新しい保育の形も模索していきましょう!」と人は変わる事ができる!!と考えている先生たちも沢山いらっしゃると思います。

実際に保育園にいる子供たちに向けて「人は変われないんだよ」なんて言ってしまえば教育の意味がなくなってしまいますよね(笑)つまり人間というのは本能的には「人は変われる」と信じたいのですが、経験的には「人は変われない」と考えているのです。

このように「人は変われるのか?それとも変われないのか?」という2通りの考え方を研究したのがキャロル・ドゥエック博士になります。今日の講義のテーマはまさにココです!!

自分自身の為にも、そして園児の為にも「人は変わる事ができるのか?」を科学的に検証していきます!!そして人が変わる事が出来るのであれば、人間関係で悩むことも少なくなり、肉体的にも健康になり、人間関係のストレスからくるIQの低下を防ぐことが出来る!!という話をしていきます。この講義の後には不思議と自信が出てきたり、気持ちが楽になりますよ☆彡もし保育園にいじめをする園児や保育士がいれば、是非実践してみてください。人間関係に関しては過去に講義もしているので合わせてこちらもご覧ください☆彡

保育士同士の人間関係を壊す5つの行動☆保育士の為の心理学☆

◇:「人は変われるのか?変われないのか?」を検証してみる。

保育園で働いていればこのどちらも経験しますよね。子供たちの成長を見れば「人は変われる!!」と思いますし、変化のない保育士を見れば「人は変われないよね…」と感じるでしょう。キャロル・ドゥエック博士はこの相対する2つを下記のように考えました。

成長マインドセット:人は変わる事が出来る
固定マインドセット:人は変わることが出来ない

保育士の皆様はどちらの考え方ですか??例えば自分がミュージシャンになりたいと思ったときに、もう歳だし自分には才能がないからどうせダメなんだ…と思うのが固定マインドセットの考え方になります。いじめをする園児や保育士が変わる事なんてできない!と考えてしまうのも固定マインドセットになります。

逆に、自分には才能や経験はないけれど、努力していけばなんとかなる!!「やればできる!!」という、人は努力をすることで少しでも変わる事ができるという考え方は成長マインドセットと言えます。

どちらが正しいのか正しくないのか?は臨機応変に変わると思いますが、様々な先行研究の実績から見れば、「人間はある程度変わる事ができる!」とか「やればできる!!」という考えを持っている方が、頭も良くなり健康にもなれる事が確認されています

◇:人は変われる!!やればできる!!を実験してみましょう

成長マインドセットのような「人は変われる!」とか「やればできる!」という考えの方が、頭が良くなると考えれば、保育園でも自信をもって子供たちに努力の大切さを伝える事が出来ると思います。それこそいじめをする園児や保育士がいたとしても、「人は変われる」のです。

この成長マインドセットは沢山の研究があるのですが、カリフォルニアの高校で行われた、158名の生徒に対して実験を行った研究があります。新学期の始まりにアンケートをとり、一年後にもう一度アンケートに答えてもらい学生たちのメンタル状況の変化を調べた実験になります。

さてどのようなアンケートかと言えばとてもシンプルなもので、「人間は変わる事ができると思いますか?」という質問をしました。努力や自分の行動によって、人生を変える事が出来るのか?を学生たちに尋ねたのです。

この質問は究極の質問ですよね(笑)保育士様の中でも意見が割れるところだと思います。保育園で「人は変われるか?」というアンケートをとってみても面白いですね。その1年後に追加調査をして学生たちにどのような違いが表れているのか調べた結果、たった1年で「人は変われる/やればできる」と思っていた学生たちほど、「人は変われない」と思っていた学生に比べて自己肯定感が強くなっていました。

自己肯定感とは自分をちゃんと認める事ができて前に進むことができ、本当の意味で正しい自信を持つことが出来る力の事です。さらに言えば、ストレスが少ない傾向も確認されており、不安を感じる事も少なく、病気になる事も少なかったことがわかっています。

気持ちの問題かもしれませんが、気持ち一つでここまで変わるのであれば、成長マインドセットである「人は変われる」とか「やればできる」という考え方を持つことが、保育園でも人生でも、様々な問題があった時に、いい方向に向かうという事ですね。

◇:いじめが減る!?人間関係にも成長マインドセットは大切な考え方になります。

保育園で働いていれば園児たちがケンカをする事もあれば、少なからずいじめがあった経験をした保育士もいるでしょう。別の実験になるのですが、この成長マインドセットを使う事で、人間関係のストレスが著しく減ったという研究があるのです。

どのような実験かと言えばそれこそ明日、保育園で園児たちに伝える事が出来ます。もっと言えば保育園の職場でいじめや人間関係に悩んでいる保育士がいるのであれば、この言葉を伝えてあげる事で胸がスーッと楽になるかもしれません。それではどのような事を伝えたのでしょうか?

人間には変わることができる力があります。
もし仲間外れにされたりいじめを受けたとしても、それはあなたの性格に直すことができない欠陥があったり、あなたという人間そのものに問題があるわけではありません。

この言葉を伝えると対人関係や人間関係で悩んでいた学生たちのストレスが軽減されました。つまりいじめを受けると「自分が悪い」と思ってしまったり、「いじめられているあなたにも原因がある」と心無い言葉を伝える傾向があります。つまり自己肯定感が持てなくなるのです。

しかし、人間は変わる事が出来るので、いじめられているあなたが悪いなんて事はありません。いじめを受けて仲間外れにされたりしても、それは自分の性格が悪いとか、自分がダメな人間なんだなんて思う必要は一切なく、人間は常に変わっていくものだと伝えたのです。そしてそれと同時に、もう一つ伝えている事があります。

また、仲間はずれやいじめをしてくる嫌な人がいたとして、その人たちも変わることができる力を持っています。
決して根っからの悪人ではないし、そこに複雑な動機があったり何かしらの理由があるために今あなたのことをいじめたり仲間はずれにしているだけです。

つまり「いじめている人は、生まれもっての意地悪だから変わらない!!」という考えではなく、保育園でいじめをする園児だって、仲間外れをしている園児だって、変わる事が出来る存在なんだと伝えているのです。

今はいじめというひどい事をする子供かもしれないですが、人は誰しも変わる事ができる可能性があり、いじめっ子もいじめられっ子も、その周りにいる人たちも、みんな変わる力がある事を信じてほしいという話をしたわけです。

「自分は変われるんだ!!」と思える人は少なくないと思います。しかし「いじめっ子も変われる」と他人も変われるんだと考える事ができる人は少ないと思います。改めて言われるとドキッとしませんか?自分は努力すれば変われる、自分が頑張れば未来は良くなる!となんとなく考えると思います。

しかし他人に関しては「人は変われない」と決めつけてしまう事が多くありませんか?

あの人はもう歳だから性格は変えられないよ。言ったって変わらないんだから言うだけ無駄だよ。と切り捨ててしまう事はありませんか?

◇:人間関係や対人関係に悩んだら思い出して

保育園で保育士様が働いて人間関係や対人関係に悩んだら転職するという手段もあります。しかし園児たちのように転園する事が現実的ではない事だってあります。またどうしても転職という手段をとれない保育士様もいるでしょう。

そんな人間関係の中で「なんなの!!」とイラっとしたり、何かを言われてむっとしてしまう事もあるでしょう。そんな時には心の中でこう呟いてみてください。

「人間には変わる力があります。」

保育士の皆さんだって、園児だって、未来に向かって努力する事により、何かが変わり、より輝く未来を手に入れる事が出来るのです。これは実験の結果でも実証されていますよね。そしてイライラする相手であっても、関係性は今は微妙かもしれませんが、その人だって変わる力があるという事なのです。

つまりこのような事を今回の実験では学生たちに新学期に話したわけです。その結果1年後どのような変化があったかと言えば、学生生活のストレスが少なく、成績もよくなっていました。

言い換えれば保育園で保育士が園児たちに対してポジティブな言葉をかける事「人は変われる」「やればできる」と成長マインドセットを与える事は、とても大切な事なのです。年をとったら人は(相手は)変わらないと思いたいだけで、誰しも変わる事が出来るのです。それが例えいじめをする園児や保育士であったとしても、変われると自分が信じ伝え続ける事が大切になります。

この研究結果は比較的最近の研究であり、一昔前は「人間は変わらない」とされていました。特に30歳を過ぎたら人の性格なんて変わらないと言われていましたが、最近の性格心理学などの研究結果をみると、別人のように変わることはなくとも、変わる事が出来るというのが主流の考えなのです。

保育園でいじめがあったり、人間関係で悩んでいたら「人は変われる」とまずは自分に言い聞かせ、相手も変わる事が出来る力があると信じてみる事もまた、人間関係の悩みを解決する方と言えますね。ぜひ実践してみてください。

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