なるほど!!心理学で説得させるテクニック教えます☆彡

◆ねえ、でも、答えじゃなくて、理由が欲しいの~♪

いきなりなんだwwと思われてしまいますが、「ONE OK ROCK」の「エトセトラ」という曲の歌詞からの抜粋です。とっても素敵な曲なので、是非ぜひ聞いてみてください。

さて今日の講義は何かといえばどうすれば人を説得する事が出来るのか?という事を話していきましょう☆彡。保育士や幼稚園教諭に説得する方法って必要ですか?と思いませんか??保育園や幼稚園でも人を説得しなければいけない機会って実は多くて、保育士や幼稚園教諭の皆様から「心理学的に人を説得させる技ってあるんですか?」なんて相談をされる事も多いのです。

例えば上司や同僚の保育士を説得したり、もちろん園児を説得させることもありますよね?

「こんなにお願いしているのに,全然希望を飲んでくれないじゃん!!」って思ってみたり「なんでちゃんとお片付けしてくれないの!!」ってガオーッと叫んでみても、現実は悲しいくらいに変わらず。。。

ですので子供の成長と同じく、大人になったとしても保育士として幼稚園教諭として、自分自身が成長してしまう方が圧倒的に早いんですよー。そうです説得できる交渉上手な保育士/幼稚園教諭になってしまえばいいのです☆

保育園の中にも業務中なぜだか説得上手な保育士様いませんか?「なぜだか〇〇さんが園長に依頼すると、不思議と全部要望が通っちゃうwwwまさにこれぞ交渉術であり、説得できているという事なのですね♪困ったら〇〇さんから依頼してもらおう!!」みたいなアレですwww

あの人を説得させたり納得させたりする技術、そんな人を説得させることが出来る保育士/幼稚園教諭になりましょう!!というのが本日の講義になります。それでは本日のポイントです。

本日のポイント

1:並んでいる列にどうしたら心理学的に割り込めるか学術的に考えてみるw

2:「なぜなら」の持つ心理学的な力の研究結果を考察してみる

3:日々の保育業務で「説得できる保育士」になる方法を考えてみる

1:並んでいる列にどうしたら心理学的に割り込めるか学術的に考えてみる

ディズニーランドでも、ユニバーサルスタジオでも、有名な飲食店でも、行列に並ぶというのは出来る事なら避けたいと思いませんか?

そんな誰しもが避けたい行列に並んでいる時に、「どうぞお先に!!」となんと自らの列を譲ってくれるような奇跡的な方法は心理学的にあるのでしょうか?なんと!!確率論的に言えば、答えは「イエス」なのです!!

これもまた海外で実験があったのです。もしかしたら保育士様は児童心理学などでも聞いたことがあるかもしれません。行動科学者のエレン・ランガーさんは「人を説得する表現」の検証する事にしました。

ランガーさんの「割り込み」できる方法の実験。

検証内容:イメージ的にはこんな実験です。ちょっとわかりやすく保育園や幼稚園でも良くある光景を例としてみましょう、コピー機に並んでいる保育士に、見ず知らずの人が「コピー機を貸して欲しい!!」と伝えてみます。コピーの枚数は5枚です。その際に表現の違いで順番を譲ってくれるかどうかの率を測定してみる実験になります。

グループ1:単刀直入に「申し訳ありません。先に5枚のコピーを取らせてください。」と頼んでみる
グループ2:コピー機を先に貸して欲しい理由を説明する。「申し訳ありません。先に5枚のコピーを取らせていただけますか?なぜなら、とても急いでいるからです。」
グループ3:理由をこのグループも付け加えるのですが、理由に関してはあえて無意味な理由をつけてみる。「申し訳ありません。先に5枚のコピーを取らせてもらえますか?なぜなら、昨日はラーメン食べたからです。」

なかなか面白い実験ですよね。保育士/幼稚園教諭の皆様も園で働いていればコピーをとる必要があるときありますよね?そんな時に有効かもしれませんが、どのグループが一番率が良かったと思いますか?

まずグループ1に関してですか、こちらの承諾率は約60%でした。これを高いとみるか低いとみるかは何とも言えないですよねwww「コピーくらい先に貸してあげるよ」という考え方もあれば、「もうすぐ終わるからちょっと待ってて」って感じる時もありますよね。

グループ2に関してはどうだったでしょうか?これは率が上がる気がしますよね!!そうなんです理由、つまり”なぜなら〇〇だからです。”を付け加えるだけで、ほぼ全ての方、実験結果で言えば約94%の人が、見ず知らずの人に「コピー機を貸して!!なぜなら〇〇だからです。」と言われると貸してくれるのですよね。”なぜなら”の力は人を説得出来たり、納得させたりすることが出来るのですね☆

「コピーをしなければいけない理由」を伝えているので、人を説得しやすく、「割り込み」の理由も正当化する事ができますよね。

そしてここからが実験の面白い所なのです☆彡つまり残ったグループ3です。このグループも同様に「貸して欲しい理由」は伝えるのですが、理由に関してはあえて無意味な理由を伝えるようにしています。例えば究極的には「コピー機を貸してください。なぜならコピー機を使いたいからです」のように、ただ同じことを反復させたケースもありましたwww

しかしこの結果に関しては物凄い予想外の事が起きたのです。コピー機を貸してくれる、つまり「割り込んでもいいよ!!」と承認をしてくれた率はなんと!!約93%だったのです。正当な理由を説明したケースと全く変わらなかったのです!!

つまり「理由の内容」よりも「なぜなら」という理由を付け加えることをしていれば、相手を高い確率で説得する事ができるのです。

子供たちが言う事を聞いてくれないのであれば、もしかしたら子供たちを説得できていないのかもしれません。つまり子供たちに要望ばかりを伝えてしまって、子供たちは納得していないという事です。なぜなら要望だけを先生は言っていて「やらなきゃいけない理由を説明してないじゃないかー!!」と思っている子供たちもいるかもしれません。

この「なぜなら」がもつ説得できる魔法は心理学的なものなのです。それではこの魔法の言葉でもある「なぜなら」をさらに解説していきましょう☆彡

2:「なぜなら」の持つ心理学的な力の研究結果を考察してみる

「なぜなら〇〇だから」という表現がなぜ効果的で、なぜなら以降の文章が完全に無意味であっても「人を説得させる効果」なぜが出たのでしょうか?

「A なぜなら B」という、このシンプルな構造になりますが、前後のABに関わらず「なぜなら」という言葉が入っているだけで「論理的根拠がある話」という風に脳の中では解釈をするからなのです。

保育園や幼稚園の中での保育業務の中でもそうかもしれませんが「なぜなら」とつけられると、なんだか論理的な話だな!!と思う習慣が脳にはあり、「なぜなら」と聞くとしっかりした理由があると思えるのです。表現の柔らかさを入れていけば、この”なぜなら”は保育園にいる子供達にも有効な手段なのです☆彡

それではなんでもこのマジカルフレーズの「なぜなら」で説得できるのかと言われれば、もちろん限界があります

今回の実験の結果では「A なぜなら B」という文章で、論理的な理由と無意味な理由では実験の結果では成果は変わらなかったのですが、あくまで前提条件として「コピー機を貸して欲しい」という非常に”しきい値が低い”お願いになります。

例えばですが「付き合ってください!なぜならラーメンが食べたいからです!」とかはやっぱり難しいですねww「結婚してください!なぜなら愛しているからです!」という非常に意思決定レベルが高いものに関しては、たとえ”なぜなら”という、説得させるためのマジカルフレーズがあったとしても、やはり「イエス!!」を貰う事は難しいでしょうwww

そしてこの実験ではさらに追加実験がありました。コピー機を借りるという行為ですが、コピーの枚数を増やしてみることにしました。つまり依頼の”しきい値”を高くしてみるという事です。保育士/幼稚園教諭の皆様、しきい値が高くなったら、どのような結果になると思いますか?皆さんだったらコピー機を貸してあげますか?

なんと「なぜなら」を言れないグループ1の承諾率はなんと約24%にまで落ち込んでしまったのです。

ではグループ2はどうでしょう!!「なぜなら」の後に正当な論理的な理由を付け加えると、”なぜなら”を入れないグループと比較して、倍増して約50%の人が貸してくれたのです。つまり人を説得させるには改めて「なぜなら」という言葉は非常に有効であることがわかりました。

では気になるグループ3。なぜならの後に無意味な理由を付け加えてみ他グループ。そうなんです。実は全く変わらなかったのです。。。「えっ??変わらないって、どっちのグループと変わらなかったのですか?」

これは意外な結果かもしれませんが、グループ3の無意味な理由を付け加えた「なぜなら」は「なぜなら」を入れなかったグループ1と変わらぬ承諾率約24%という結果になりました。

つまり人に何かを依頼して説得させたい時は、強力かつ論理的な根拠を示すことが必要だという事がわかりました。

次の章では日々の保育業務の中でも使える、保育士/幼稚園教諭の皆様の為の”なぜなら”を考えていきたいと思います☆彡

3:日々の保育業務の中で「説得できる保育士/幼稚園教諭」になる方法を考えてみる

日々の保育業務の中で、延長や主任や先輩保育士でも、もちろん子供たちに向けても、誰かを説得させたいと思ったら、まずは「なぜなら」をつける事とそして、そこに対して強力な理由を説明する事が人を説得させるポイントになります。これで先輩保育士や上司、いう事を聞いてくれない子供達を説得できるかもしれませんよ!?!?

例えば日々の業務の中でどんな説得できる「なぜなら」が考えられるでしょうか?「A なぜなら B」の構造で考えて、「A」は一旦皆さんが思い浮かぶ説得させたい内容を考えてみてください。

保育業務で「なぜなら」を使われると、ついつい説得されてしまう

1:なぜなら「園児」が必要としているからです。
2:なぜなら「園長」がおっしゃっていたからです。
3:なぜなら「保育園/幼稚園の経営理念」だからです。
4:なぜなら「保育園の運営」に必要だからです。
5:なぜなら「保育士/幼稚園教諭の成長」になるからです。

依頼内容はわからないにしても上記のように、「なぜなら〇〇」と言われると「うーん。。。なんか承認してあげたくなる。」という気持ちになりませんか?ここにさらに強力な理由を追加していけばいいのです。追加するには「なぜ?なぜ?なぜ?」を自問自答してみてください。

ちょっと上の例を強力な理由に変えてみる練習をしてみましょう!!

保育士様が論理的に強力な理由を手に入れる方法
1:なぜなら「園児」が必要としているからです。
→Q:自問自答→なぜ園児が必要としているのか
→A:それがないと園児の経験や知識に関わるから

★強力な理由の「なぜなら」で言えば
2:なぜなら園児の経験や知識に関わるから必要なのです。
どうですか??さっきよりも「強力」な”なぜなら”になってより具体的な理由になったと思いませんか?
さらにいってみましょう!!
Q:自問自答→なぜなら園児の経験や知識に関わるから必要なのです。
A:経験や知識がなく卒業してしまえば”かっこいい大人”にしてあげれないからです。

★さらに強力な理由の「なぜなら」で言い換えれば!!
3:なぜなら園児に経験や知識を与えないことで、世の中に出ても活躍できる”かっこいい大人”になれるサポートを保育園としてしてあげることが出来ないからです。

いかがですか?こういわれたら「うーん。。確かに。。。」と思ってしまいませんか?超強力じゃないですか??つまりなぜ?なぜ?なぜ?」を繰り返すと強力な理由になり、さらに保育士/幼稚園教諭の皆様が、誰かを説得させるには超強力な「なぜなら」の理由に大変身するわけです!!

この”なぜなら”は最近人気のビジネス学問でもある、論理的思考やロジカルシンキングなのでも良く使われる技なので是非有効活用してみてください。人を説得できるようになると日々の保育業務ももっともっと楽しく輝くものになりますよ☆彡

 

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