保育士同士の人間関係を壊す5つの行動☆保育士の為の心理学☆

◇:「保育士やめたい」と思ってしまう人間関係の崩壊には5つの禁止事項があります

保育士が求人を探したり、転職活動をする理由の一つに”人間関係”があります。”保育士 辞めたい”と思ってしまう時は、保育園内での人間関係が上手くいかずに辞めたいと思ってしまう事が多いでしょう。上司部下関係のマネジメントの人間関係もあれば、保護者との人間関係もありますよね。

人間関係にはコミュニケーション力が大切だと言われますが、人間同士なのでそもそもコミュ力以前にどうしても仲良くなれない保育士だって事実います。しかし仕事でのコミュニケーションと考えると、よほどの事をしない限りは、実は人間関係が崩壊してしまうような事は起きません。

つまり普通に会話をしていたら保育園内での人間関係が壊れることはないのです。「おかしいな…私普通にコミュニケーションをとっていると思うのに、なぜ人間関係が上手くいかず保育士辞めたいって思っています…」と感じる保育士もいらっしゃるでしょう。

本日の講義はまさにココです!!自分の価値観で「普通」と思っていても、実は相手からみれば「人間関係を壊すコミュニケーション」をとっている可能性があるのです。人間関係を壊す行動は5つと言われているのです、これらを知れば自分の基準だけではなく、「これは他の保育士からすれば嫌な行動なんだ!!」という基準がわかります。それでは講義のスタートです!!

◇:人間関係を壊す行動その1⇒ネームドロッピングをしてはいけません

ネームドロッピングとは「名前を忘れてしまう事」ではありません(笑)ネームドロッピングとは、会話をしながら保育園での上司や園長や理事のような権力者の名前を出すような、有名人や権力者の名前を出して、自分の地位をアピールするコミュニケーションの方法です。

例えばで言えば「この間、保育園の理事長と話す機会を貰ったんだけど・・・」とか「私は芸能人の〇〇さんと知り合いでさ・・・」のような、聞いたらぶっちゃけ「うーん、なんかうざっ!!」って思ってしまうような会話の方法です。例えば保護者から「〇〇理事長の知り合いで…」と言われたら、保育士も複雑な感情が生まれるでしょう・

話している本人としては悪気はないと思うのですが、悪気があるなら最悪ですが(笑)ネームドロッピングは、2008年にチューリッヒ大学が行った研究によると、ネームドロッピングを行った人は、そうでない人に比べて、好感度が低くなったり、能力が低いと判断されてしまう傾向が強い事がわかりました。

特に初対面である第一印象を著しく低下させることがわかったのです。例えば保育園に転職をした初日の挨拶で「前職では皆さんも知っていると思いますが、〇〇地域の責任者である〇〇さんと仲良くしていて理想の保育を叶えたくて転職活動をしました!!」なんて言えば、お互いの事をあまり知らないのに、有名人や権力者の話をされてしまうと印象としては最悪です(笑)

共通の話題を見つけることはコミュニケーションとして大切なのですが、自分は有名人と知り合いだ!!とか権力者と仲がいい!!などのネームドロッピングを使う事は、人間関係を破壊する行動と言えるので気を付けるようにしましょう!!

◇:人間関係を壊す行動その2⇒自己中心的な会話は避けましょう!!

保育園内で保育士同士様々な議論をすることが多いでしょう。もちろんちょっとしたプライベートの話もあるでしょう。そんな時に「私はね、」と自分の意見しか言わない保育士がいたら「うざっ」って思いませんか?

保育士が自分の意見を言う事はとても大切な事です。しかし相手の意見もちゃんと聞かなければ、ただ自己中心的な保育士の意見にしかならない為に、自分の逆方向の意見も踏まえたうえで意見をする工夫が必要です。

そんな工夫や配慮がない自己中心的な保育士は、人間関係を壊し嫌われてしまう傾向があります。例えば会議の場でも「なんかそれは違うと思います!」と特に根拠や理由はないのに、とにかく意見を否定する保育士はいませんか?

これは意見としては自己中心的な保育士ですよね。他の保育士が出してくれた意見に対して、ただ否定だけして代替案を出さないのは、周りかの印象としては最悪です。複数の保育士の意見を加味して自分の考えを伝える事が、フェアであり自己中心的ではなくなるのです。

「A先生の考え方と同じ部分が沢山あります。B先生の話してくれた〇〇に関しても一緒です。それを踏まえて私はこう考えています!!」のように発言が出来れば、少なくとも自己中心的な保育士とは思われないでしょう。

プライベートでも同様ですよね。「私的にはその服装って…」と自分視点で自己中心的な意見はこれまた嫌われます(笑)好きな人、好きなもの、好きな服装、これは保育士一人一人好みがあるので、否定すべきことではありませんが、このように言われてしまえば誰しもが「うざっ」と思ってしまいます。

保育園のマネジメント業務だと特に自己中心的になりやすくなるので要注意です。つまり若い保育士が悩んでいる時に話も聞かずに「これは絶対にこうした方が良いから!!」と良かれと思って伝えてしまうと、昔ながらの仕事の方法に固執しているだけの自分勝手な保育士の意見と実は変わらないのです。意識しないとこれはついつい、良かれと思ってしてしまいますよね。改めて相手の意見を聞く事は人間関係では大切な事なのです。

◇:人間関係を壊す行動その3⇒ハブリス(他人と比較した自慢話)をしてはいけません

自慢話自体が悪いわけではありません。「この間、〇〇のブランドの財布買ったんだ」とかであれば、会話の中に出てきても不自然ではありません。では何がダメかと言えば、他人と比較した自慢話(ハブリス)は人間関係を壊す行動と言えます。

ブランドの財布を買ったことを聞いて「うざっ」と思う保育士は少ないでしょう。まあ自慢話の頻度が多ければウザいかもしれませんが(笑)ではもしも、こう言われたたどう感じますか?「〇〇先生が欲しいけど買えないって言っていた、財布買ったんだ!」と言われると、ちょっと「うざっ」と思いませんか?(笑)

例えば保護者から「前にいた保育園では〇〇だったのですが…」と言われると、そこではない保育園で働いている保育士としては「うーん…なんだろうこの感情…」となってしまうのです。

これが人間関係を壊す行動である、他人との比較を使って自慢話をするハブリスと言われるものです。他人を下げて、自分を上げるような自慢話をする人に対して、人は激しく嫌うという性質を持っています。どうせ自慢するなら、比較ではなくストレートに自慢する方が実は印象が良いのです。

2017年のユトレヒト大学が行って研究では、このハブリスが激しく印象を下げる事がわかっています。これも自己中心的に近いですが、他人と比較して自慢話をした時に、「相手から見たときの自分」がどう見えるのか?を全く理解していないのですよね。

わざわざ他の保育士や保育園を引き合いに出して自慢話をしたら、どう考えても嫌われるだろうな!!とわかりそうなのなのですが、人は結構無意識に、わかっていても止められずに、ハブリスをしてしまうのです。自分自身を客観的にみれるようにしておくことが人間関係壊さない方法と言えますね。

◇:人間関係を壊す行動その4⇒会話中にスマホを見る

これは想像つきますよね。話している時にスマホを見られたら「うざっ」とも「イラッ」ともしますよね(笑)実験の結果で言えば、スマホを手に取るだけでもNGですし、テーブルに置いてあるスマホをちらっと見るだけでも、人間関係を壊す行動になります。

2016年のベイラー大学の論文によると、このスマホをみる行為が近年ではもっとも人間関係を壊したり、トラブルの原因になっていると言われています。会話中にスマホを見る事は印象を激しく悪くしてしまうのです。

この実験では46%の人が一瞬スマホを見るだけでも、ネガティブな気分になった経験をしています。23%の人が仕事や恋愛関係で問題が起きた経験をしています。つまりほとんどの人が会話中にスマホを見られらた経験があり、それにより何かしらの問題があったことを経験しているのです。

保育園ではスマホを見る機会は少ないと思いますが、それ故に会話中や会議中にスマホを見られたら「うざっ」と思い、人間関係を壊す行動となってしまうのです。例えば送り迎えの保護者との会話の中でも、保護者がスマホを見ていたら同じような気持ちになった経験はありませんか?人との会話中は、その人との会話に集中する事が大切ですよね。

スマホが与える影響に関しては、まだ研究も少なく始まったばかりなので、これからもっと大きな問題になる可能性もあります。無駄に人間関係を壊すトラブルになったり、気が付かないうちに嫌われていたり…そうならない為にも、会話中はスマホは相手から見えないところにおき、自分自身も気にしないことが賢明でしょう!

◇:人間関係を壊す行動その5⇒小さな不平不満を無視する

2005年のインディア大学が行った研究によると、デマンドウィズドローという小さな不平不満を伝えてくる行為を、受け止めなかったり無視する事により人間関係を壊すと言われています。

例えば保育園でもありませんか?「これくらいの不平不満だったら、とりあえず時間を置けば納得してくれるよね?」と保育士も思った事や、経験したことがありませんか?デマンドウィズドローとはまさに、このただ黙ってひとまずその場をやり過ごそうとするコミュニケーションスタイルであり、印象としては最悪で、人間関係を壊す言われています。

人間関係でもマネジメントでも同様ですが、保育園で何か小さな不平不満があった場合は、出来る限りその保育士に早く向き合い、問題が小さい段階でしっかりと話を聞く事が大切です。

それにより「自分の事をちゃんと聞いてくれる。」とか「改善しようと頑張ってくれている。」と感じる事ができ、自分もばんばろう!!とか改善しないと!!と考えるのです。

ところが、「まあこれくらいの不満は保育士なら誰でもあるよなー」と問題を簡単に考えすぎて、明日には忘れてくれているでしょう(笑)と期待をしてしまうと、関係にドンドン日々が入り、人間関係が木っ端みじんになるわけです(笑)

いかがですか?本日は保育園であるあるの人間関係を壊す行動を説明しました。対保育士も、対園児や保護者も、もちろん対部下や上司のようなマネジメントも、様々な状況で役に立つ方法になります。

保育園内での人間関係で悩んだり、上司部下のマネジメントで悩んだり、この心理学的な指針を守っているはずなのにどうも上手くいかないな?という時は、それはもはや好き嫌いの話かもしれません。冒頭でもお伝えしましたが、人間なので得意な人、不得意な人がいるのは当たり前です。

同様に得意な保育園や、苦手な保育園が出てきてしまうものです。保育士が「今うまくいっていないな?」と思う時があれば、一人一人の保育士にあった保育園が必ずあります。求人を探すこともまた、人間関係を新たに構築するために大切な事とも言えます。

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