空気を読むと人間関係が悪化する!?思っている事を言う事は悪い事か?を実験してみる。

◇:空気を読むとの読まないの、どっちが人間関係が悪くなりますか?

保育園で保育士様が働いていれば、「これは空気を読んだ方が良さそうだな…」と思うような瞬間はありませんか?例えば会議で、「今は自分の意見を言うべきではないだろう!!」と考えたことはありませんか?逆に空気が全然読めない保育士なのに、なぜだか上からも保護者からも人気の先生がいて釈然としない気持ちになったことはありませんか?

このように空気を読み周りとコミュニケーションをとる事が、まさか逆に「コミュニケーション能力が低い人」と思われたビックリしませんか?今回の実験結果ではとても興味深い発表がされたのです。コミュニケーション力が低い人は、空気を読んで喋る人という発表がされたのです。

「え、なんで!?」と保育士様も感じると思います。補足していくと空気を読んで自分の本心を隠して、一生懸命相手に合わせて会話をしようとするほどに、コミュニケーション能力が低いように見られるという事が発表されたのです。

保育園で保護者から話しかけれられたときに、「この話は気まずくなりそうだから、黙っておこうかな?」とか「相手が間違っているけど、機嫌が悪くなったら気まずいし…ここは批判しないで時を流そう。」と空気を読んで、黙っていたりあえて批判や否定をしないこともありますよね?

まさに空気が読めて、コミュニケーション能力が高い保育士じゃないですか!!と感じますが、相手はそう感じないという事がわかったのです。シカゴ大学ではまさにこの気になる部分を実験しました。どのような実験かと言えば、自分が思っている事を空気を読んで言わない人と、自分が思っている事を空気を読まずに言う人でどちらの方が人間関係が良くなるのか?という実験をしました。

今回の実験の中で「空気を読む/読まない」というのが出てきますが、まず定義しておきたいのは空気を読まないというのは、ここでは「相手の事を考えて、自分の意見を言わない事。」と定義します。話が的外れな空気の読めなさではありません。

例えば保育園での会議で「保育士の働き方改革」を話していたとしましょう。そんな時に「お休みが増えたら彼氏とデートしたい!!サークルの思いで話しても良いですか?」と言われたら、きっと他の先生たちは、「空気が読めんな…」と思いますが、これは空気が読めないというよりも、論点がずれているのですよね…

あくまで今回の実験は論点は同じであり、空気を読んで黙る人と、空気を読まず自分の意見を言う人はどのようなコミュニケーション能力の違いや、人間関係の変化がるかという事を実験しました!!

◇:空気を読んでも実はメリットがない!?

シカゴ大学の論文では、空気を読んで自分の気持ちを隠したり、ちょっとした嘘をついてしまう事は、人間関係に良くないと伝えています。むしろ空気を読まずに正直に自分の思いを伝えた方が人間関係が良くなる事がわかりました。

保育士同士の会話でも、保護者との会話でも空気を読んで、自分が言いたい事を我慢した方が人間関係が円滑にいくような気がしませんか?しかし相手を思い空気を読む行動の方が、正直に物事を言わない人よりも人間関係が崩壊しやすいのです。

シカゴ大学の研究は3つの実験で構成されていました。150名の男女を集めて空気を読む/読まないグループに分けたのです。

◇:空気を読む/読まないを検証するための3つグループ
グループ1:3日間出来る限り正直にコミュニケーションをするグループ
グループ2:3日間出来る限り相手に対して親切に気を使ってコミュニケーションをしてもらうグループ
グループ3:3日間出来る限り、自分の会話や行動が「相手に対して適切なのか?喜んでくれているのか?」を意識しながらコミュニケーションをしてもらうグループ

言い換えるのであれば、グループ1は空気を読まず正直に自分の思いを伝える、グループ2は空気を読んで相手に気を使うグループ、グループ3はさらに空気を読んで、相手の望むであろう回答をするグループにわけたって事ですね。

普通に考えるとグループ3が一番相手の事を考えているので、一番相手が気持ちよくなってくれると思いませんか?保育園で考えれば理事長や園長の考えを咀嚼して、意見を言う保育士なので関係性が良くなりそうな気がしますよね?

実際に3日間コミュニケーションをとってもらい、全員に対して「会話をどれくらい楽しめたのか?」「相手との人間関係がどのくらい変わったのか?」「長期的にみて相手との人間関係がどれくらい変わったのか?」等々をチェックしていきました。

空気を読まず園長や保護者にも自分の正直な意見を伝える保育士なんて、絶対に人間関係が上手くいくはずない!!と直感的には錯覚してしましますが、結果は空気を読まず正直に話しても、全く問題なく、悪影響がある事は観察されなかったのです!!空気を読めない保育士でも良いという事なのです!!

つまり空気を読まず正直に伝える事は、相手に嫌われるだろうな?とか相手が嫌な気持ちになるだろうな?と考えすぎてしまい、空気を読んで正直な会話を避ける傾向があるのですが、実際には相手との関係性は全く変わらなかったという事なのです。

それならば!!とさらに追加実験を行いました。もっと極端に空気を読む読まないの2つのグループに分けてみたのです。

◇:さらに極端な空気を読む/読まないグループ
空気を読むグループ:研究者が話題のリストを作り、さらにそのリストに基づいた会話をするグループ
空気を読まないグループ:会話の話題に指定はなく、自由に出来るだけ正直に話すグループ

この結果は想像通りでした。先ほどの実験と同じように、正直に自分の考えや思いを伝えても人間関係に悪影響はなかったのです。実際には悪影響がないどころが、お互いの関係性を高める事に役立ったという事です。

◇:保育園という組織の中でも正直にしゃべって大丈夫??

保育士が保育園で働く事も、会社で働くと同様です。そうなれば自分のキャリアを考える事もありますし、それこそ空気を読み不毛なトラブルを避けるため、特に上司に対しては正直に話すことを避ける傾向があると思います。空気の読めない保育士と思っていた先生は好き勝手言っていると感じたこともあるでしょう。

不思議なもので、正直に話すことはネガティブな印象を持ってしまいますが、実際には正直にしゃべる事は問題はありません。むしろ正直にしゃべったほうが人間関係はよくなるという事です。自己開示なんて表現を良くしますが、自分が何を考えているのを相手が知る事で信頼関係や人間関係が築かれると言われているのです。

例えば園児たちを考えてみましょう!!「自分の思った事は先生に教えてね!!」とか「自分の気持ちは相手に伝えるように頑張ろうね!」と伝えたことはあると思います。そんな中、園児たちが先生たちにおべっかを使ってきたら、先生たちはどのように感じますか?

「はい!!先生の言う通りです!!」とか「先生って本当に素敵ですねー!」と園児が言ってきたら、「いやいや、まだその年齢でおべっか使ったらダメでしょ…」とか「誰か大人が教えているのかしら?」いう気持ちになりませんか?その言葉を真に受けて信じる事は出来ないですよね?

実は大人でも同じ感情を持つのです。自分に合わせてきているなという会話は違和感を感じ相手に伝わってしまいますし、なんとも言えない感情になります。つまり本音で話していない、自己開示をしてくれていないと感じてしまいまい、信頼関係の構築まで至る事はありません。

◇:正直にしゃべるとは悪口を言う事ではありません(笑)

さて正直にしゃべるというと誤解をされがちなのですが、正直にしゃべる事は相手の悪口を言う事や相手が嫌な事を言う事ではありません(笑)悪口を言うのは、保育園という職場を考えれば、これは空気が読めないとか以前の問題です。空気を読まずに伝えるべきなのは、自分自身の感情を表現する事です。

保育園での会議の場や、保護者と話すしている時に、ただただ「それは違うと思いますよ!!」と言えばそれはケンカになってしまいます。これは空気が読めない保育士ではなく、伝え方の配慮がない保育士です。相手の意見を受け止めたうえで、自分自身も反対意見を持っている事を丁寧に伝える事です。

人間関係構築の為には、空気を読まない事、言い換えれば自分の意見を言う事や自己開示が重要ですが、伝え方に対してはちゃんと努力する事が重要だと研究でも示されています。

コミュニケーション能力を空気を読んで、相手に合わせたり、黙る事だと思われがちですが、この方法をとっていては、実はいつまでたってもコミュニケーション能力は上手くなりませんし、人間関係も改善しません。

保育園でも自分の感情をしっかりと表現する事が大切です。これはきっと園児たちにも伝える事だと思います。自分の考えたことや、思っている事を、不器用でも丁寧に伝いようよ表現する努力をすれば、コミュニケーション能力も、人間関係も改善するという事なのです☆彡是非実践してみてください!

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