【超相性改善】保育士のペアが合わない?もしかして空気読んでます?

◇:保育士のペアが合わない悩み、もしかしたら解決できるかもしれません

保育園で働いてて、ふと辞めたいと思ってしまう保育士あるあると言えば「私、この先生とペアが合わないかも…」このような理由で、日々の仕事が憂鬱になってしまったり究極的には退職してしまうケースがあります。

保育士としてペアが合うか合わないか?確かペアとの相性は実際にペアにならなければわからない部分も多いでしょう。そしてもしもペアが合わないと感じてしまった時、その時はどうすれば良いのでしょうか?退職するしかないのでしょうか?

今日の講義はまさにココです!保育士のペアが合わなかった時に、まずは試してみるべきたった一つの事を講義していきます。心理学的にはまずはこれをやってみなさいと言う、人間関係改善方法というべきペアとの相性を改善する方法があるのです!!ペアが合わないから転職しようかな?と思っている保育士さんがいれば、まずはここからスタートしてみて、それでもダメなら転職してみましょう!!それでは講義のスタートです。

◇:保育士さんに質問です!空気を読んでいますか?

空気を読むことが「正しい事」のような質問になってしまっていますが(笑)まずは自分自身が保育士として空気を読んで働くタイプなのか?空気が読めないタイプなのか?を理解するところからスタートしていきましょう。

空気を読むとはここでは「相手の意見に合わすことが出来る事。」つまりペアになった相手の意見に合わせる事が出来ると定義してみましょう。そう考えるとペアの保育士さんの空気を読んで対応する事が出来ていますか?出来ていませんか?

この「空気を読む事」が本当に人間関係に良い事なのか?に疑問を持ち実験したのが2014年のカンザス州立大学になります。本日はカンザス州立大学の研究を参考に講義を進めていきます!

ズバリ結論をお伝えすると、自分を偽って性格を周りに合わせたり、意見をあわせたりするよりも、空気を読まずに、自分の意志や性格を周りに伝えた方が、人間関係の悩みやペアの悩みが解消する事が解りました。自己開示と言うやつですね。

でも自分の性格を周りに伝えていったら、逆に嫌われてしまいそう…そんな心配をする保育士さんもいるでしょう。しかし自分が思っている以上に人は、嘘を見抜き、事実を伝えてくれる人に好意を持つことが解っています。こちらは過去に講義していますので、併せてご覧ください。

人と話すのが苦手…もしかしたそれ、誤解かもしれません!?

小学校から専門学校や大学まで、もちろん保育園のような職場であっても、なんとなく「空気を読むことが大切だ。」と言われてきたり、感じたことも多いと思います。学校や職場と言うのは協調性や外向性を重んじる傾向があります。

これらが出来る人がなんとなく「空気を読める人」という印象を受けてしまいますが、本当の意味で空気を読むことは異なると唱えたのが今回のカンザス州立大学の実験になります。

この実験では国籍や就業業界を問わず約600名の社会人を対象に調査をおこないました。この実験では宗教的な事や自分自身が大切にしている事(アイデンティティ)などを調べて、職場でこれらを周りに伝えているのか?そして周りとの関係性や仕事の満足度はどうなのか?を調べた実験になります。

海外での実験になるので宗教的な所もありますが、日本人の場合は宗教的な部分は気にすることなく、自分の性格や、自分が大切にしている事(アイデンティティ)を保育園の仲間やペアに伝えているのか?と言うようなイメージになります。

言い換えるのであれば「空気を読まず」、自分自身の性格や大切にしている事を周りに伝える保育士さんと、「空気を読んで」自分の性格や大切にしている事を相手に合わせてしまう人、どちらの方が人間関係や仕事のモチベーションの面で有利になるかを調べた実験になります。

「うーん…自分の事を伝えたらペアが嫌がるような…相手に合わせた方が良いですよね?」と多くの人が感じると思いますが、結論は真逆で自分の性格や大切にしている事を周りに伝える方が、仕事に対するモチベーションも高く、職場での幸福度や満足度が高い事が解りました。

そして自分自身の性格や大切にしている事を明確に言語化でき、持っている人の方が、自分の性格などを周りにオープンに伝えている可能性が高い事もわかりました。「私って〇〇って性格なんです!!」とか「私は保育を〇〇のように考えています!」と周りに伝えているという事ですね。

◇:ペアが合わない。そう思ったらまずは自己開示しましょう!!

ペアと合わないな…そう感じたときは、もしかしたらペア相手の保育士さんも同様に「ペアが合わないな…」と感じているかもしれません。そのペアが合わない理由は何かといえば「相手の事がわからない」という理由になります。これを解決するためにはまずは自分から自己開示をして、自分の性格や大切にしている事を伝える事が良いでしょう。

今回の実験では様々な国籍の社会人の実験結果になるのですが、国籍による仕事のモチベーションや幸福度や満足度の違いはありませんでした。つまりオープンに自己開示をする事が出来ているかどうかで、仕事のモチベーションや幸福度や満足度が変わる事を意味しています。

ペアの相手も自分に合わせてくれている事は、雰囲気でわかってしまいます。逆にそれが「この先生は何を考えているんだろう?」という気持ちにさせてしまうのです。つまり空気を読まず自己開示する事が合わないペアとの相性を改善する方法ともいえるのです。

◇:合わないペアの為に空気を読んだ対応をしたらどうなりますか?

今回のカンザス州立大学の実験結果をみると、空気を読んで相手に合わせるとどうなるか?という事も伝えられていました。自分の性格や大切にしている事を自己開示することなく、相手に合わせてしまうと、シンプルにそれがストレスになります。そしてそのストレスが保育園での同僚やペアとの人間関係に悪影響を与えるという負のスパイラスにはまってしまうのです。

例えば自分のペアの先生が「私は保育は〇〇の理念で働いています!」と言われたときに、本当にはそう思っていなくても「私も同じです!」と伝えてしまえば、自分自身はストレスを感じます。そしてペアの相手は「自分と理念が同じなんだ!」という認識を持つのですが、一方で日々の保育業務では自分の保育理念と異なる対応をしている…「本当にこの先生は同じ理念なのかな?」という疑問や疑いが出てしまいますよね。

つまり、空気を読んで良かれと思ってペアの相手に合わせ、自分の性格や大切にしている事を偽って伝えてしまえば、結果的には自己開示が出来ておらず、ただただ嘘をついただけになってしまうので、ペアとの相性にダメージを与える事になります。

◇:ペアが合わない先生との相性を変えたいなら…

空気を読むこと、相手に合わせる事、その方が職場やペアとは上手くいくはずだ!!そう感じている保育さんも少なくないでしょう。しかし実験結果をみれば実際にはそんな事はないのです。実際に保育園の同僚やペアと上手くやっている人は、空気を読まない人。

言い換えるのであれば、空気を自分の味方につける事の出来る人であり、自分自身の性格や大切にしている事、もっと言えば自分自身の思いをオープンにしている人だと言えます。空気を読んで偽って相手に合わせる事はペアとの相性をより下げてしまうという事なのです。

自分が大切にしている事の自己開示ってなんだか難しそう…と感じるかもしれませんが、それこそ自分自身が保育園の中で子供たちにどう接したいのかを話してみる事からスタートしてみてください。それこそ自分の趣味の話をする事だって自己開示になるのです。

自分が好きな芸能人のタイプだったり、自分が楽しいと感じる事は何か?尊敬する人は誰か?好きな海外ドラマは何か?自己開示できる部分は沢山あります。「趣味がないんです!」これだって大切な自己開示になるのです。ペアの先生にとっては「なるほど!〇〇先生はこういう性格なんだ!」がわかるようになります。

性格を伝えるのは難しいな…と思う時も同様です。例えば自分の性格をアニメやドラマの登場人物にたとえみるとわかりやすいと思います。黒子のバスケで言えば「私は黄瀬君みたいなタイプです。」とか花より団子でいえば「花沢類みたいなタイプです。」のように、相手もアニメやドラマを知っていれば「あ!!わかります!」と反応してくれるでしょう。

もしもその登場人物をしっていなくても、どんな人なの?と聞かれれば自分の好きなアニメやドラマの事であれば自然と登場人物の性格を、正確に伝える事が出来るのです。是非実践してみてください。

◇:逆に相手に伝えすぎて「空気が読めない」と思われませんか?

ペアが合わない相手や、保育園での同僚に自分の性格や大切にしている事を伝える事が、人間関係を改善する事はわかりました。でも逆に「私って〇〇な人です!!」とか「私の保育理念は〇〇です!!」って伝えすぎてしまうのも、それこそ空気が読めないと思われて、ペアとの相性が悪くなりませんか?

その気持ちわかります。しかし保育園や学生時代を思い出してみてください。自己開示や自己主張が強い先生がいたら「あの先生のキャラだよねー」と話が終わってしまう事はありませんか?マイペースな先生がいたら「〇〇先生は天然だからねー」と許されてしまって、なんとも解せない気持ちになったことはありませんか?

この違いこそまさに自己開示である、他人やペアが自分の性格や大切にしている事を認識しているかになります。性格や大切にしている事を周りに認識しているからこそ、「キャラだから仕方ないよね。」と認めてもらいやすくなるのです。

一方でこの性格さえもペアや同僚が認識できていなければ、空気を読んでいるのか読んでいないのかもわかりません。周りからしてみれば「何者なのか?」を理解できていないのです。何者かわからないので、ちょっと距離を置いておこうかな?とか、仕事の依頼はしないでおこうかな?とネガティブな行動をされてしまう事が多くなってしまうのです。

ですのでまずは、ペアが合わないと思ったら自己開示である自分の性格や大切にしている事を伝える事から実践してみましょう!!ここまで対応してもペアと合わない時は、これは事実合わないのかもしれません。

保育士と言えども、人間同士です。合う人もいれば合わない人もいるでしょう。ただペアが合わないから転職した方が良いか?と言えば、それはちょっとお待ちください。ペア以外の事に不満がないのであればそれは園と相談をしてペアを変えるなどの対応を取ってもらう方が良いですよ。

逆にどのような環境なら転職した方が良いかと言えば、自己開示をしても出る杭を打つように、面倒だと思われたり、そんな事どうでもいいから仕事だからやりなさい!!と職場の人間関係を無視したり多様性を大切に出来ない環境であれば転職すべき良い環境と言えます。そして自己開示が園の批判だったり、人間性の批判のようなネガティブな発言が多い職場も同様です!!

多様性の重要性に関しては過去に講義しているのでこちらをご覧ください!

保育園のチームワークに必要な”多様性”とはなんだ?を真面目に考える☆彡

 

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