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保育士が小規模保育園に転職するメリットとは?働きやすさ・やりがい・注意点まで徹底解説!

保育士が小規模保育園に転職するメリットとは?働きやすさ・やりがい・注意点まで徹底解説!

「小規模保育園ってどんなところ?」

「小規模保育園のメリットってなんだろう?」

小規模保育園に転職するメリットが何か気になっている人も多いと思います。

子ども一人ひとりに丁寧に向き合える職場を探しているなら、小規模保育園がおすすめです!

小規模保育園に転職するメリットは以下の通りです。

小規模保育園のメリット
  • 少人数制で一人ひとりと深く関われる保育ができる
  • 保育士間のチーム連携がしやすく人間関係のストレスが少ない
  • 家庭的な雰囲気でゆとりある保育を実現しやすい
  • 保護者との距離が近く信頼関係を築きやすい
  • 未経験やブランクがあっても採用されやすい園が多い

小規模保育園は、少人数ならではの落ち着いた保育環境と、保育士間のスムーズな連携が実現しやすい職場として、近年注目を集めています。

実際、未経験者やブランク明けの保育士が安心して働き始めている事例も増えています。

千野 祐樹

ビルのワンフロアを活用できるため、都市部でも開園しやすい形態です。
駅近のテナントビルやマンションの1階部分など、限られたスペースでも設置可能なため、地価の高いエリアでも保育ニーズに対応しやすくなっています。

この記事では、小規模保育園の基本的な制度から、認可保育園との違い、転職時に知っておきたい注意点までを分かりやすく解説します。

小規模保育園に転職を少しでも考えている方は、ぜひ最後まで読んでください。

小規模保育園とは?転職前に知っておきたい基礎知識

小規模保育園とは、0〜2歳児を対象に、定員6〜19名で運営される少人数制の保育施設です。

「子ども・子育て支援新制度」に基づく地域型保育事業の一つで、家庭的な雰囲気の中で子ども一人ひとりと丁寧に関われる環境が特長です。

小規模保育園は、少人数の子どもと深く関わりたいと考える保育士にとって人気が高く、働きやすさややりがいを重視する人に選ばれています。

また、保育中の距離が近いため、子どもの気づきや変化にいち早く反応できるという点でも魅力を感じやすい職場といえます。

ただし、保育対象や施設基準には独自の制度があるため、転職を検討する際には事前の理解が大切です。

以下では、小規模保育園の基本的な仕組みと、「A型・B型・C型」といった分類による違いを詳しく紹介していきます。

小規模保育園とは?
  • 小規模保育園は0~2歳児対象の定員6~19名の保育施設
  • 小規模保育園は「A型・B型・C型」で職員配置や保育内容に違いがある

小規模保育園は0~2歳児対象の定員6~19名の保育施設

小規模保育園とは、0歳から2歳までの乳幼児を対象に、定員6〜19名で運営される保育施設です。

小規模保育園は、「子ども・子育て支援新制度」における地域型保育事業の一つで、待機児童解消を目的に導入されました。

地域型保育事業の一覧
  • 家庭的保育(保育ママ):家庭的な雰囲気のもとで、少人数(定員5人以下)を対象とした保育。
  • 小規模保育:少人数(定員6から19人)を対象に、家庭的保育に近い雰囲気での保育。
  • 事業所内保育:会社の事業所の保育施設などで、従業員の子どもと地域の子どもを一緒に保育。
  • 居宅訪問型保育:障害・疾患などで個別のケアが必要な場合や、施設がなくなった地域で保育を維持する必要がある場合などに、保護者の自宅で行う1対1の保育。

引用:こども家庭庁│よくわかる「子ども・子育て支援新制度」

特に、都心部では保育園を開園する土地がないという問題がありましたが、小規模保育園ができたことで開園しやすくなっています。

少人数保育ならではの強みとして、子ども一人ひとりに対する細やかな関わりができます。

また、園全体で子どもを見守る体制がとりやすく、家庭的な雰囲気の中で保育を実践できる点も支持されています。

保育士にとっては、大規模園に比べて個々の成長や変化に気づきやすく、保護者や子どもとの信頼関係を築きやすい職場環境です。

千野 祐樹

対象年齢が0~2歳なのは、この年齢層で待機児童が特に多いからです。

小規模保育園は「A型・B型・C型」で職員配置や保育内容に違いがある

小規模保育園には「A型」「B型」「C型」の3つの種類があり、保育士の配置基準や保育体制に違いがあります。

転職を検討する保育士にとっては、自分のスキルや希望する働き方に適した型を見極めることが重要です。

特に、保育士資格の有無や職員数、保育のスタイルに影響があるため、事前に違いを理解しておくことでミスマッチを防げます。

3つの型の主な違いは以下の通りです。

スクロールできます
分類対象年齢定員職員数職員■主な特徴向いている保育士
A型0〜1歳6〜19人0歳児の子ども3人に対して保育士1人
1・2歳児の子ども6人に対して保育士1人

上記保育所の配置基準+1名
すべて保育士認可保育園に近い体制で安心感がある・専門性を活かしたい人
・経験を積みたい人
B型1/2以上保育士無資格者も在籍可能で補助中心の保育体制・柔軟に対応できる人
・未経験者やブランク明けも向いている
C型0〜2歳6~10人程度0~2歳児の子ども3人に対して1人
(補助者を置く場合は5人に対して2人)
家庭的保育者保育ママ型の家庭的保育が中心・少人数で落ち着いて保育したい人
・個別対応が得意な人

A型は制度的にも安定しており、保育士のキャリアをしっかり積みたい人に最適です。

一方、B型やC型は柔軟な働き方がしやすいため、子育て経験を活かしたい方や、再スタートを切りたい保育士にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。

小規模保育園の分類の違いを理解しておけば、転職時に園の運営体制や人間関係の構造を想像しやすく、自分に合った職場を見極めやすくなります。

参考:こども家庭庁│地域型保育事業の概要

小規模保育園と認可保育園との働き方の違いとは?

主に、園児との関わりの深さ・職員体制・業務の幅に違いがあります。

項目小規模保育園認可保育園
対象年齢0〜2歳児0〜5歳児(就学前)
園児数最大19名50〜100名規模
保育士の配置少人数で全体保育(縦割り保育もあり)クラス担任制で年齢ごとの担当が明確
保育内容個別対応中心で柔軟性が高い年間計画に基づく一斉保育が多い
行事の規模小規模で家庭的な行事が中心発表会や運動会などの大規模行事が多い
業務範囲保育以外の業務(清掃・調理補助など)も担当することがある業務分担が明確で役割が分かれている
人間関係少人数のためコミュニケーションが密職員が多く連携や調整が必要な場面も多い

認可保育園は行事や分業体制が整っており、計画通りに集団を動かす力が求められます。

一方、小規模保育園はその場の子どもの様子に合わせて保育ができ、柔軟で丁寧な関わりがしやすい環境です。

一人ひとりとじっくり向き合いたい保育士にとって、小規模保育園は理想的な働き方を実現できる職場といえるでしょう。

保育士が小規模保育園に転職するメリットとは?

保育士が小規模保育園に転職するメリットとは?

小規模保育園で働く際には、以下のようなメリットがあります。

小規模保育園に転職するメリット
  • 少人数制で一人ひとりと深く関われる保育ができる
  • 保育士間のチーム連携がしやすく人間関係のストレスが少ない
  • 家庭的な雰囲気でゆとりある保育を実現しやすい
  • 保護者との距離が近く信頼関係を築きやすい
  • 未経験やブランクがあっても採用されやすい園が多い

ここでは、現場で働く保育士の声をもとに、小規模保育園だからこそ得られるメリットを具体的に紹介します。

少人数制で一人ひとりと深く関われる保育ができる

小規模保育園は、保育士が子ども一人ひとりに丁寧に関われる環境が整っています。

定員が6〜19名と少ないため、保育中に園児の行動や感情の変化を把握しやすく、個々の発達段階や特性に応じた対応が可能です。

たとえば、トイレトレーニングや食事の援助なども個別にサポートできるため、子どもに無理をさせず、成功体験につなげやすくなります。

その結果、保育士自身も一人ひとりの成長をじっくり見守ることができ、保育へのやりがいや満足度を実感しやすい職場といえます。

千野 祐樹

一般園では「園児の名前を覚えるのが大変だった」という声もあります。小規模保育園になって、そんなストレスも少なくなったと頂いています。

保育士間のチーム連携がしやすく人間関係のストレスが少ない

小規模保育園では、保育士同士の距離が近いため、連携がとりやすい傾向があります。

業務の分担が細かく区切られていないことが多く、役職に関係なく協力し合う風土が根づいていることが特徴です。

実際、クラス単位で動くのではなく園全体で子どもを見守るスタイルが基本となっており、誰か一人に負担が偏りにくい点は安心材料になります。

人間関係のトラブルが起こりにくく、ストレスの少ない職場を求めて転職を検討する保育士にとって、小規模保育園は選択肢として有力です。

千野 祐樹

日々コミュニケーションが取れているため、「会議時間が短縮された」という声も寄せられています。

家庭的な雰囲気でゆとりある保育を実現しやすい

小規模保育園は、園全体の空間や人との距離が近いため、自然と家庭的な雰囲気が生まれやすくなります。

少人数保育だからこそ、子どもと保育士との距離も近く、緊張感の少ない保育環境が実現できます。

自由遊びの時間に保育士が子どもの会話にじっくり耳を傾けたり、ふとした不安にも即座に対応できるなど、日常の関わりがより密になります。

家庭的な空気感の中で保育ができることで、子どもが安心して過ごせるだけでなく、保育士自身も精神的に落ち着いた状態で業務に向き合えるでしょう。

千野 祐樹

0〜2歳児が対象のため、行事練習や持ち帰り作業がほとんど発生しない点もメリットです。

保護者との距離が近く信頼関係を築きやすい

小規模保育園では、保護者と保育士の関わりが深くなりやすく、信頼関係が築きやすい傾向にあります。

少人数であることから、子どもの様子を詳細に伝えられる時間的余裕があり、日々のコミュニケーションが自然と積み重なっていきます。

送迎時に交わす会話や家庭での様子を共有する時間も取りやすく、園全体で家庭を支えるという意識が浸透しやすい点が特徴です。

その結果、保育に対する理解や協力も得やすくなり、保育士として働くうえでの安心感ややりがいにもつながります。

未経験やブランクがあっても採用されやすい園が多い

小規模保育園の中には、未経験者や子育てブランクのある保育士を積極的に採用している園も数多く見られます。

園児数が少ないことから、丁寧な研修やOJTが実施しやすく、新人でも安心して業務を始められる環境が整っています。

また、大規模園のように複数クラスや大規模行事を同時に担当する場面は少なく、実務には段階的に慣れていくことが可能です。

「いきなりフルタイムは不安」「復職に自信がない」と感じている方にとって、小規模保育園は再スタートを切りやすい働き方といえるでしょう。

小規模保育園に転職する際に注意したいポイント

小規模保育園に転職する際に注意したいポイントは以下の通りです。

小規模保育園に転職する際の注意点
  • 職員数が少なく業務の幅広い対応が求められる
  • 配置人数が限られており突発的な休みに対応しづらい
  • 保育士スキルにバラつきがあることによるストレスがある
  • 年間行事やイベントにやりがいを感じる人には物足りなさを感じやすい
  • 保護者との距離が近く対応にプレッシャーを感じる場面がある

転職後にギャップを感じないためには、施設の特性や運営体制の違いを事前に理解しておくことが大切です。

ここでは、認可保育園と比較したときに起こり得る注意点を紹介します。

職員数が少なく業務の幅広い対応が求められる

小規模保育園は職員の数が限られているため、保育士一人ひとりが担う業務の幅が広くなりがちです。

大規模園では保育・事務・清掃などが分業化されている場合が多いですが、小規模保育園では一人が兼務します。

また、業務の境界が明確でないため、急な欠員や保護者対応などにも柔軟に動ける体制が求められます。

状況に応じて自分の役割を変えることに抵抗がない保育士であれば、適応しやすい環境です。

千野 祐樹

園児数が少ないぶん事務作業も少なく、一般の保育園より業務量が抑えられます。

配置人数が限られており突発的な休みに対応しづらい

小規模保育園では最低限の職員配置で運営されている場合が多く、急な休みに対応できる人員に余裕がありません。

体調不良や家庭の事情で休む場合、他の職員に負担がかかることが想定されます。

代替要員が確保されていない園では、事前の調整やシフトの柔軟性が重視されるため、家庭との両立を希望する保育士は条件面をよく確認する必要があります。

働きやすさを感じるためには、突発的な対応に理解がある職場かどうかを見極めることが重要です。

保育士スキルにバラつきがあることによるストレスがある

保育士一人ひとりの経験やスキルに差があると、業務の進め方にズレが生じ、ストレスを感じることがあります。

特に、職員数が少なくても開園できるB型やC型では未経験者が在籍している場合も多く、前職で当たり前だった業務が共有されていない場合があります。

その点、A型はすべての職員が保育士資格を持つため、基本的な保育知識を共有しやすく安心です。

転職を検討する際は、未経験者の割合や在籍年数などを、担当アドバイザーや園見学時に確認しておくとミスマッチを防げます。

年間行事やイベントにやりがいを感じる人には物足りなさを感じやすい

小規模保育園では、行事やイベントの規模が限られており、全体的にシンプルな構成で実施される傾向があります。

園児数が少ない分、保護者を大勢集めて行うような発表会や運動会は行わず、日常の保育の中で成長を伝えるスタイルをとる園が多く見られます。

そのため、大規模園で行事の企画・運営にやりがいを感じていた保育士にとっては、物足りなさや達成感の少なさを感じる可能性があります。

イベント運営よりも、日々の関わりや個別支援に重きを置きたい方に向いた環境といえるでしょう。

千野 祐樹

保育園によっては小学校の体育館を借りて運動会を実施することもあります。

保護者との距離が近く対応にプレッシャーを感じる場面がある

小規模保育園では、保護者との関係が密になりやすくなるため、プレッシャーに感じてしまう場合があります。

一人の保育士が担う園児数が少ない分、保育内容や子どもの様子を詳しく伝えることが求められます。

また、家庭の方針や要望に対して個別に応える場面も多く、時には判断や対応に悩むことも。

信頼関係を築きやすい一方で、対応力や説明力が求められる環境でもあるため、保護者対応に不安がある場合は職場のフォロー体制を事前に確認しておきましょう。

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特に、少人数体制の園は求人数自体が限られているため、情報の質とマッチング精度が求められる分野です。

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まとめ

小規模保育園は、保育士にとって「子どもと深く関わる」「チームで柔軟に動く」「働きやすさを感じる」といった多くの魅力があります。

認可保育園とは異なる運営体制や業務内容があるものの、それが自分に合っていれば、ストレスの少ない環境でやりがいを持って働くことができるでしょう。

特に、保育の原点である「丁寧な関わり」を重視したい保育士にとって、小規模保育園は理想的な働き方ができます。

転職を考えているなら、小規模保育園も選択肢のひとつとして前向きに検討してください。