「保育士の履歴書の書き方は?」
「保育士の履歴書フォーマットが知りたい」
保育士として新しい職場へ転職・就職を目指す際、履歴書はあなたの第一印象を左右する重要な書類です。
- 学歴・職歴
最終学歴から時系列で記入し、職歴は園名・勤務期間・担当業務を簡潔にまとめる。
転職者は経験を活かせるポイントを明記する。 - 免許・資格
保育士資格・幼稚園教諭免許などを正式名称で記載し、取得見込みの場合はその旨も記載する。
関連資格もアピールポイントになる。 - 志望動機・自己PR
応募先の保育方針に共感した理由と、自分の経験やスキルをどのように活かせるかを具体的に伝える。
自己PRでは強みをエピソードとともにアピールする。 - 本人希望欄
希望が特になければ「貴園の規定に従います」と記載し、勤務時間や雇用形態の希望がある場合は柔軟な姿勢を示しながら伝える。
書き方次第で、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせることができます。
しかし、誤字脱字や情報の書き方に注意しないと、評価が下がる可能性もあるため、正しい方法で作成することが大切です。
本記事では、「保育士履歴書の書き方」 を徹底解説し、志望動機や自己PRの例文付きで、採用担当者に響くポイントを詳しく紹介します。
これを読めば、履歴書作成の不安を解消し、採用の可能性を高めることができるでしょう。
保育士の履歴書で印象を良くするためのポイント
採用担当者に好印象を与える履歴書を作成するためには、書類の扱い方や記入方法にも気を配ることが大切です。
履歴書の印象を良くするための基本ポイントは以下の4つです。
- 履歴書は汚さず綺麗に扱う
- 基本情報は正確に記入する
- 誤字・脱字・略字に気を付ける
- 西暦・和暦はどちらかに統一する
それぞれの内容について詳しく紹介します。
履歴書は汚さず綺麗に扱う
履歴書はあなたの分身とも言える大切な書類の為、綺麗に扱うことが大切です。
しわや汚れのある履歴書は、採用担当者に対して雑な印象を与える可能性があります。
特に保育士の仕事は「丁寧さ」や「清潔感」が求められるため、書類の管理ができていないとマイナス評価につながることもあります。
履歴書を綺麗な状態で渡すために以下に注意しましょう。
- クリアファイルに入れて持ち運ぶ
- 書き損じたら修正液を使わず、新しいものに書き直す
- なるべく丁寧な文字で書く(手書きの場合)
細かい部分に気を配ることで、履歴書の印象は格段に良くなります。
基本情報は正確に記入する
履歴書に記載する氏名や住所、連絡先などの基本情報は、正確に記入することが最も重要です。
特に、電話番号やメールアドレスの入力ミスがないようにしましょう。
記入ミスがあると応募先からの連絡が届かないだけでなく、信頼性にも影響を与えます。
履歴書の内容は、採用担当者が候補者を評価する重要な材料のため、細部までしっかり確認し正確に記載しましょう。
誤字・脱字・略字に気を付ける
誤字や脱字があると、応募先に対して「細かい部分をおろそかにする人」と思われる可能性があります。
保育士は子どもの安全を守る仕事であり、細部への注意力も重視されるため、些細なミスがマイナス印象を与えることもあります。
記入後は必ず見直すようにし、PCで作成する場合はツールを活用してチェックしましょう。
特に、園の名前や担当者の氏名に誤字があると、応募先への印象を大きく損ねるため注意が必要です。
西暦・和暦はどちらかに統一する
履歴書では「西暦(2025年)」と「和暦(令和7年)」のどちらを使っても構いませんが、一貫性を持たせることが重要です。
履歴書の中で西暦と和暦が混在すると、読みづらくなり計算ミスの原因になることもあります。
特に指定がない限り、どちらでも問題はありませんが、園の応募要項に合わせて選ぶと良いでしょう。
履歴書を見た採用担当者が混乱しないように、記載ルールを統一しておきましょう。
保育士の履歴書を書く前に準備するもの
保育士の履歴書を書く前に以下の3つを準備しましょう。
- 履歴書用紙
- 筆記用具
- 証明写真
それぞれについて詳しく解説します。
履歴書用紙

履歴書のフォーマットにはさまざまな種類がありますが、保育士の転職や就職では「一般的なJIS規格の履歴書」または「職務経歴書がセットになった履歴書」が推奨されます。
手書きで書く際は、文字がつぶれないA4サイズを選びましょう。
B5サイズでも問題ないですが、文字が小さく読みにくいため、A4サイズをおすすめします。
厚生労働省より、生労働省履歴書様式例が掲載されています。
PDF・Excelの2つが用意されているため、目的に応じてダウンロードして利用しましょう。
筆記用具

手書きで履歴書を作成する場合は、黒のボールペンまたは万年筆を使用します。
鉛筆や消せるボールペンはNGです。
履歴書を書く際は、丁寧で綺麗な字で書くようにしましょう。
また、書き間違えた場合、修正テープや修正液は使用しない方が良いです。
応募者の注意力や丁寧さに欠ける印象を与えるだけでなく、文章の信憑性を疑われる可能性が高まります。
そのため、もし書き間違えたら、新しい用紙に書き直しましょう。
書き間違いを防ぐなら以下の手順で下記進めてください。
- パソコンで見本を作成する
- 誤字・脱字をツールを使いチェックする
- 鉛筆やシャープペンシルで薄く下書きする
- ボールペンで下書きをなぞる
- インクが乾いてから消しゴムで下書きを消す
間違いを防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
証明写真

履歴書で使用する証明写真のルールは以下の通りです。
- 写真のサイズは縦40mm×横30mm
- 撮影から3ヵ月以内の写真
- 背景は白・青・グレー
履歴書の証明写真では清潔感と誠実さが求められるため、スーツや襟付きのシャツやブラウスで撮影することをおすすめします。
また、身だしなみを整えておくことで、より好印象を与えられるため、髪型やメイクを整えてから撮影しましょう。
撮影はスピード写真でも問題ないですが、写真館で撮影すると好印象を持たれます。
プロのカメラマンに撮影してもらえるため、光の角度や表情の作り方や姿勢など細かいチェックとアドバイスを受けられます。
また、写真館によってはデータで貰えることが多いため、たくさん必要になった場合にも対応することができるのもメリットです。
最後に写真を印刷出来たら、写真の裏側に自分の名前を記入しましょう。
- 転職や社会人
氏名・撮影日 - 新卒保育士
氏名・撮影日・学校名・学部名
万が一はがれてしまっても、名前を書いていることで誰のものか分かるため安心です。
全て問題なければ、のりや両面テープで張り付けてましょう。
保育士の履歴書は手書きとパソコンどちらが良い?
履歴書を作成する際、「手書きとパソコンのどちらが良いのか?」と迷う人は多いでしょう。
保育士の履歴書を作成する際は、応募先の園の雰囲気や方針に合わせて、手書きとパソコンのどちらを選ぶか決めることが大切です。
手書きとパソコン、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の状況や応募先に合わせて選びましょう。
メリットデメリットは以下の通りです。
履歴書の種類 | メリット | デメリット | 向いている人・園 |
---|---|---|---|
手書き | 丁寧さや誠実さをアピールできる | 書き直しが大変、効率が悪い | 小規模園、手書きを好む園 |
パソコン | 誤字が防げる、短時間で作成できる | 温かみが伝わりにくい場合がある | 大規模園、法人経営の保育園 |
もし迷った場合は「手書き」で提出するのが無難です。
履歴書の形式で合否が決まることは少ないですが、「どちらでも良い」と書かれている場合は、手書きのほうが誠実さが伝わるため無難な選択になります。
また、どうしても迷った場合は、転職エージェントや応募先の保育園に直接問い合わせてみるのも一つの方法です。
どちらを選んでも、履歴書の内容や見やすさが評価のポイントになるため、誤字脱字を防ぎ、丁寧に作成することを心がけましょう。
保育士の履歴書の項目別の書き方

履歴書は採用担当者にとって応募者の第一印象を決める重要な書類です。
各項目を正しく、かつ分かりやすく記入することで、好印象を与えることができます。
ここでは、保育士の履歴書における各項目の具体的な書き方とポイントを詳しく解説します。
- 日付・氏名・住所・連絡先
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 志望動機・自己PR
- 本人希望欄
1.日付・氏名・住所・連絡先
ここでは基本項目の日付・氏名・住所・連絡先について詳しく解説します。
日付
履歴書の日付は、作成日ではなく提出日を記入するのが基本です。
郵送する場合は投函日、面接で直接渡す場合は当日の日付を書くようにしましょう。
また、西暦と和暦が混在しないよう、どちらかに統一することが大切です。
統一感のない書き方は、応募書類としての完成度を下げる原因になり得ます。
氏名
氏名は、姓と名の間にスペースを空けます。
また、ふりがなを統一することを忘れないようにしましょう。
手書きの場合は、楷書で読みやすい字を心がけ、誤字のないよう慎重に記入することが求められます。
特に、旧字体や珍しい漢字を使用している場合は、相手が正しく読めるように配慮することが大切です。
住所
履歴書の住所は、都道府県から記入します。
アパートやマンションに住んでいる場合は、建物名は略さずに書きましょう。
- ✖ NG例:「東京都○○区××1-2-3 △△マンション」
- 〇 OK例:「東京都○○区××1丁目2番3号 △△マンション101号室」
また、数字は算用数字が適しています。
履歴書は横書きのため、算用数字の方が読みやすいです。
番地以降を書く際は、「1丁目2番3号」か、「1-2-3」ハイフンかは、どちらで書いても問題ありません。
もしも住所が長く1行で書けない場合は、2行に分けて記入します。
採用担当者が読みやすく書かれていれば、1行でも2行でも問題ありません。
連絡先
電話番号は2つ欄がある場合は、固定電話とスマホや携帯電話の番号を記載します。
スマホや携帯電話のみの場合は、1つで問題ありません。
連絡先を2カ所記入できる場合、現住所と同じであれば、「同上」と書きます。
メールアドレス欄がない場合は、メールアドレスを記入しても大丈夫です。
2.学歴・職歴
学歴は、中学校卒業の記載は不要で、高校卒業から記載するのが一般的です。
学校名は略さずに正式名称を記入し、「○○高等学校 普通科 卒業」のように書くのが適切です。
職歴については、時系列順に記載し、新しい職場からではなく、最初に働いた職場から順番に書くのがルールです。
保育士経験がある場合は、園の正式名称とともに、雇用形態(正社員・パート・契約社員など)も明記することで、経歴がより伝わりやすくなります。
最後に、最終職歴の下に「現在に至る」を、次の行の右下に「以上」と記入してください。
職歴にアルバイト歴は含まれないので、記入する必要はありません。
ただし、フルタイムで長期間続けたアルバイトはアピールポイントになるため、職歴として記入しましょう。
また、履歴書全体で和暦か西暦のどちらかに統一しなければなりません。
提出日の年月日に合わせて、書くようにしましょう。
3.免許・資格
履歴書の資格欄には、取得済みの資格を正式名称で記載することが求められます。
「保育士資格」とだけ書くのではなく、「2023年4月 保育士資格 取得(国家資格)」と記載することで、より明確になります。
取得見込みの資格がある場合は、「2024年3月 幼稚園教諭二種免許 取得見込み」といった表記をすると、意欲的な姿勢を伝えることができます。
また、保育士資格以外にも、応募先の園の方針に合う資格があれば積極的に記載すると良いでしょう。
例えば、モンテッソーリ教育やリトミック関連の資格、食育アドバイザー、子育て支援員など、園の特色に合った資格を持っている場合、それを明記することでアピールポイントになります。
現在勉強中の資格についても、「○○講座 受講中」などと記載することで、学ぶ意欲を示すことができます。
4.志望動機・自己PR
志望動機は、ただ「子どもが好きだから」という一般的な理由ではなく、なぜその園を選んだのか、具体的な理由を述べることが大切です。
応募先の保育理念や特徴に触れながら、自分の考えや経験と結びつけることで、より説得力のある内容になります。
「貴園の『子ども一人ひとりを大切にする保育方針』に共感し、志望いたしました」といった形で、園の特色とリンクさせることがポイントです。
自己PRでは、自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えることが重要です。
志望動機の書き方は、保育士の採用される志望動機の書き方、自己PRは保育士の魅力的な自己PRの書き方でそれぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
5.本人希望欄
本人希望欄には就職する上で譲れない条件を書き、それ以外の条件は面接で伝えるのがおすすめです。
特に希望がない場合は「貴園の規定に従います」と記入するのが一般的です。
細かい要望を記載しすぎると、選考で不利になる可能性もあるため、記入内容には注意が必要です。
本人希望欄の書き方について、保育士の本人希望欄・趣味・特技欄の書き方で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
保育士の採用される志望動機の書き方【例文付き】
履歴書における志望動機は、採用担当者が最も注目するポイントの一つです。
適切にアピールすることで、面接への道が開けるだけでなく、採用後の働き方にも良い影響を与えます。
具体的な理由と、応募先の園でどのように貢献できるかを明確に伝えることが重要です。
ここでは、志望動機を書く際は転職先を選んだ理由を明確にする理由と目的別の例文を紹介します。
志望動機を書く際は転職先を選んだ理由を明確にする
履歴書を受け取る採用担当者は、「なぜこの園を選んだのか?」を重視します。
多くの保育園の中でなぜここを志望するのか、その理由を具体的に述べることで、熱意が伝わります。
園の保育理念や特徴に触れつつ、「自身の考えや経験と合致する」と説明するのが効果的です。
また、自分の経験や強味を活かせるポイントを書くことで、園でどのように貢献できるかを示せます。
志望動機は「自分が働きたい」という気持ちだけでなく、「園が求める人材に自分が合っている」と伝えることが重要です。
事前に園のホームページや採用情報を調べ、「何を大切にしている園なのか」を把握した上で、自分の経験とマッチさせましょう。
目的別の志望動機の例文
以下で目的別の志望動機の例文を紹介します。
- 新卒向け志望動機の例文
- 転職者向けの志望動機の例文
- ブランクあり・40代向けの志望動機の例文
- パート・非常勤向けの志望動機の例文
新卒向け志望動機の例文
新卒向けの志望動機の例文は以下の通りです。
私は、子ども一人ひとりに寄り添った保育ができる貴園の方針に共感し、志望いたしました。
大学では児童心理学を学び、子どもの発達に応じた関わり方について研究してきました。
保育実習では、言葉が少ない子どもと関わる中で、焦らず見守りながらアイコンタクトを取ることを心掛けたところ、少しずつ笑顔が増え、自分から話しかけてくれるようになった経験があります。
このような経験を活かし、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに貢献したいと考えております。
新卒の場合、実務経験はありません。
書きときのポイントは、大学や専門学校で学んだこと、保育実習での経験を活かし、どのような保育士になりたいかを伝えることが重要です。
転職者向けの志望動機の例文
転職者向けの志望動機の例文は以下の通りです。
前職では3年間、0~2歳児クラスの担任を務め、子ども一人ひとりの発達段階に応じた関わり方を意識して保育を行ってきました。
特に、保護者とのコミュニケーションを大切にし、連絡帳や送り迎えの際に積極的にお話をすることで、家庭との連携を深める努力をしてきました。
貴園の「家庭と協力しながら子どもを育む」という理念に共感し、これまでの経験を活かして貴園の保育に貢献したいと考えております。
例文では、ピアノが特技であることを志望動機でアピールしています。
ピアノが上手い職員を求めている保育園にとっては、魅力的な人材に映るでしょう。
アピールできる強みや特技があれば、志望動機に書くことをおすすめします。
ブランクあり・40代向けの志望動機の例文
ブランクあり・40代向けの志望動機の例文は以下の通りです。
以前は5年間、保育士として働いていましたが、結婚・出産を機に一度現場を離れておりました。
しかし、子育てを通じて改めて保育の大切さを実感し、再び現場で子どもたちと関わりたいと考えるようになりました。
ブランクはありますが、育児経験を活かし、保護者の気持ちに寄り添ったサポートができると考えております。
貴園の「保護者とともに成長を見守る保育」に共感し、経験を活かして貢献したいと思い、応募いたしました。
ブランクがある場合は、休職期間に何を学んだのかを伝え、保育への意欲をアピールすることが大切です。
特に、子育て経験を活かした視点は強みになります。
パート・非常勤向けの志望動機の例文
パート・非常勤向けの志望動機の例文は以下の通りです。
私は、子どもが安心できる環境を作ることを大切にしています。
以前、学童保育の補助スタッフとして勤務していた際には、一人ひとりの子どもの個性を尊重し、信頼関係を築くことを意識して接していました。
貴園では、パート職員でも子どもと深く関われる環境があると伺い、これまでの経験を活かして、子どもたちの成長を支える一員として貢献したいと考えています。
パートや非常勤の場合、フルタイムの職員とは異なり、「どのような形で貢献できるか」を明確にすることが重要です。
特に、勤務時間が限られる中でどのように園に関わるかを伝えることで、採用担当者に安心感を与えられます。
保育士の魅力的な自己PRの書き方【例文付き】
自己PRは、採用担当者に「この人を採用すると園にとってどんなメリットがあるのか?」を伝える重要な項目です。
具体的な経験やスキルを交えて、自分がどのように園に貢献できるのかを明確に伝えることが重要です。
ここでは、自己PRは自分の強味と裏付ける具体的なエピソードを入れる理由と目的別の例文を紹介します。
自己PRは自分の強味と裏付ける具体的なエピソードを入れる
自己PRでは、単に「明るい性格です」「コミュニケーションが得意です」といった抽象的な表現を使うのではなく、具体的な経験やエピソードを交えることで、説得力のあるアピールをすることが重要です。
保育士の仕事では、子どもと接するだけでなく、保護者や職員との連携も求められます。
どのような場面で自分の強みを活かし、どのような成果を得たのかを伝えることで、採用担当者に魅力的な人材として印象づけることができます。
例えば、「子どもとの信頼関係を築くのが得意」と伝えるだけでは、他の応募者との差別化が難しくなります。
しかし、過去の経験を踏まえたエピソードを交えることで、具体性が増し応募者の強みがより際立ちます。
目的別の自己PRの例文
以下で目的別の自己PRの例文を紹介します。
- 新卒向けの自己PRの例文
- 転職者向けの自己PRの例文
- ブランクあり・40代向けの自己PRの例文
新卒向けの自己PRの例文
新卒向けの自己PRの例文は以下の通りです。
私は、子ども一人ひとりの個性を尊重しながら、信頼関係を築くことを大切にしています。
大学の保育実習では、言葉が少ない子どもに対し、焦らず見守りながら、目を合わせて話しかけることを意識しました。
その結果、徐々に笑顔を見せ、自分から話しかけてくれるようになりました。
この経験を通じて、子どもに寄り添う保育の大切さを学びました。
貴園でも、一人ひとりの成長を丁寧に見守りながら、安心して過ごせる環境作りに貢献したいと考えております。
新卒の場合、実務経験がないため、実習でのエピソードや学びを活かしてどのように保育をしていきたいかを伝えることが重要です。
転職者向けの自己PRの例文
転職者向けの自己PRの例文は以下の通りです。
私は、子どもと保護者が安心できる環境づくりを大切にしています。
前職では3歳児クラスの担任を担当し、保護者との信頼関係を築くことを意識していました。
例えば、毎日の送り迎えの際に積極的に声をかけることで、保護者の不安や悩みを聞く機会を増やし、家庭と連携した保育を実現しました。
貴園は、家庭との連携を大切にされていると伺い、これまでの経験を活かして、子どもだけでなく保護者のサポートにも積極的に関わりたいと考えております。
転職者は、「前職の経験がどのように活かせるか」を意識し、具体的なエピソードを交えて説明すると、より説得力が増します。
ブランクあり・40代向けの自己PRの例文
ブランクあり・40代向けの自己PRの例文は以下の通りです。
私は、保育士としての経験だけでなく、子育ての経験も活かしながら、子どもと保護者を支える存在になりたいと考えております。
以前は5年間、保育士として働いていましたが、結婚・出産を機に一度現場を離れておりました。
しかし、子育てを通じて改めて保育の大切さを実感し、地域の子育て支援センターでボランティア活動を行いながら、子どもたちと関わる機会を持ち続けていました。
貴園の「保護者との連携を重視する保育方針」に共感し、自身の育児経験も活かしながら、子どもと家庭の両方を支えられる保育士を目指したいと考えております。
ブランクがある場合は、「休職中に何を学んだのか」「どのように保育に活かせるのか」を伝えることで、採用担当者に安心感を与えられます。
パート・非常勤向けの自己PRの例文
パート・非常勤向けの自己PRの例文は以下の通りです。
私は、子どもが安心して過ごせる環境づくりを大切にしています。
以前、学童保育の補助スタッフとして働いていた際には、一人ひとりの子どもの個性を尊重し、信頼関係を築くことを意識して接していました。
特に、不安そうにしている子どもには、名前を呼んで話しかけたり、一緒に遊ぶ時間を増やしたりすることで、少しずつ心を開いてもらえるようにしました。
貴園では、パート職員でも子どもと深く関わる環境があると伺いました。
これまでの経験を活かし、子どもたちが安心して成長できるようサポートしたいと考えております。
限られた勤務時間の中でも、園の一員として積極的に関わっていきたいです。
パートや非常勤の保育士として応募する場合、「限られた勤務時間の中でどのように貢献できるのか」を明確に伝えることが大切です。
また、フルタイム勤務ではなくても「即戦力として働ける」「園の方針に合った保育ができる」ことを伝えると、採用担当者に好印象を与えられます。
保育士の本人希望欄・趣味・特技欄の書き方
履歴書には、志望動機以外にも書く必要がある場合があります。
具体的には以下の通りです。
- 本人希望欄
- 趣味・特技欄
それぞれについて書くべき内容と例文を紹介します。
本人希望欄は必要な希望を記載する
本人希望欄は、あくまで「必要な希望」を伝える場であり、特に希望がない場合は「貴園の規定に従います」と記載するのが一般的です。
何も記入しないと「希望がない」と思われることもあるため、簡単でも記載するのがベストです。
また、勤務時間や雇用形態の希望を書く場合は、柔軟な姿勢を示しましょう。
家庭の事情などで勤務時間の希望がある場合は、その理由を簡潔に記載しつつ、「可能な範囲で調整できる」ことを示すと良い印象を与えます。
「フルタイム勤務が難しい」「早番のみ勤務希望」などの要望がある場合も、「園の都合に応じて柔軟に対応できる」ことを強調すると、採用されやすくなります。
給与や休日についての要望は、具体的に書かない方が無難です。
「○○円以上の給与を希望」「土日は必ず休みたい」など、待遇面の希望を明確に記載すると、園にマイナスの印象を持たれるため注意しましょう。
本人希望欄の例文
本人希望欄に書く例文は以下の通りです。
希望の内容 | 例文 |
---|---|
希望なし | 貴園の規定に従います。 |
勤務時間の希望 (フルタイム) | 可能であれば、9:00~17:00の間での勤務を希望いたしますが、貴園のシフトに応じて柔軟に対応いたします。 |
勤務時間の希望 (パート・非常勤) | 家庭の事情により、10:00~15:00の間での勤務を希望しておりますが、状況に応じて調整可能です。 |
趣味・特技欄は保育に活かせる趣味・特技を記載する
履歴書の趣味・特技欄は、子どもと関わる仕事で役立つ趣味や特技を記載することで好印象を与えられます。
例えば、「ピアノが得意」「絵を描くのが好き」「手遊びやダンスができる」といった内容は、保育の現場で役立つため、好印象を与えやすいです。
また、「折り紙が得意」「工作が好き」「絵本の読み聞かせをよくする」といった内容は、子どもと関わる上でプラスに働きます。
「映画鑑賞」「読書」といった趣味だけを記載すると、保育との関連性が伝わりにくくなるため注意しましょう。
趣味・特技欄の例文
趣味・特技欄に記入する例文は以下の通りです。
▼例1
趣味はピアノ演奏です。
幼少期から習っており、子ども向けの曲も多く演奏できます。
▼例4
趣味はダンスです。
学生時代にはダンスクラブに参加しており、現在は週2回程度ダンスレッスンを開き、子どもたちに教えています。
▼例2
特技は折り紙や工作です。
特に、季節のイベントに合わせた制作物を作ることが好きで、子どもたちと一緒に楽しめる活動を考えるのが得意です。
▼例3
特技は絵本の読み聞かせです。
子どもたちが物語の世界に入り込めるよう、表情や声のトーンを工夫しながら読むことを心がけています。
履歴書の封筒の書き方と提出方法
履歴書を提出する際、封筒の書き方や提出方法には一定のマナーがあります。
提出方法を間違えると、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるため、慎重に準備しましょう。
ここではそれぞれの書き方や提出方法について解説します。
- 封筒で郵送する場合
- 手渡しする場合
- メールで送る場合
封筒での郵送する場合

封筒で郵送する場合は、送付状と封筒が必要になります。
それぞれについて以下で詳しく解説します。
- 送付状はA4サイズ1枚で作成する
- 封筒は角形2号を選ぶ
送付状はA4サイズ1枚で作成する
履歴書や職務経歴書はA4サイズで作るのが一般的なので、合わせてAサイズに揃えましょう。
送付状(送り状・添え状)は、保育園や企業に送る際に同封するあいさつ状のことで、送付して送るのがマナーです。
必要事項を記入し、送付状を作成しましょう。
送付状の例は以下の通りです。

本文は頭語と結語をペアにして必ず記載します。
文末には、書類選考した際には、面接を希望していることを明記しましょう。
締めの言葉として、「何卒よろしくお願い申し上げます。」などと書くのが一般的です。
封筒は角形2号を選ぶ

封筒の選び方は以下の通りです。
- サイズ:角形2号(A4用紙が折らずに入るサイズ)の封筒
- 色:白色
応募書類は折れているとマナーとして良くないため、クリアファイルに入れて送付しましょう。
封筒の書き方のポイントは以下の通りです。
- 宛先(応募先の園の名前)を中央に大きく記載する。
- 園の正式名称を省略せずに書く(例:「○○こども園」ではなく「社会福祉法人○○会 ○○こども園」)。
- 採用担当者の名前が分かっている場合は「採用担当者様」と記載する。
- 「履歴書在中」と朱書きし、赤いペンまたはスタンプで四角く囲む。
上記に注意しながら必要な項目を記入しましょう。
また、封筒に書く和暦・西暦は履歴書と揃えるのがマナーです。
封筒に書く前に履歴書を確認してから書き進めましょう。
封筒に入れる前のチェックリスト
履歴書を郵送で提出する際は、必要な書類を揃えて封筒に入れることが重要です。
封筒に入れるべき書類は以下の通りです。
- 送付状
- 履歴書
- 職務経歴書(転職者の場合)
- 成績証明書・卒業証明書(新卒の場合)
- 資格証明書のコピー(必要な場合)
- 健康診断書(必要な場合)
全て封筒に入れたことを確認したら、投函の準備完了です。
手渡しする場合
履歴書を面接時や園に直接提出する場合は、郵送と同様に封筒を用意します。
郵送と違う点は以下の通りです。
- 封筒の封をしない
- 送付状は必要ない
- 封筒に宛名は書かない
- 切手は貼らない
手渡しの場合は、封筒に宛名を記入する必要はありません。
また、封筒の表には、左下に「履歴書在中」と朱書きするのを忘れないようにしましょう。
封筒の裏面には、郵送と同様に、郵便番号、住所、氏名を記入します。
封筒を渡す際は、受付なら封筒のまま渡してください。
一方面接官に渡す際は、封筒から出し、クリアファイルを封筒の上に乗せて応募書類と一緒に渡すのがマナーです。
メールで送る場合
メールで送る際は、PDFで送るのが推奨です。
件名には、応募先が一目で分かるように「履歴書送付の件/応募職種」を明記します。
【件名】
○○保育園 保育士応募 山田花子
メール本文は、採用担当者に分かりやすいよう、簡潔かつ丁寧な文面を作成します。
【本文】
○○保育園
採用ご担当者様
お世話になっております。
このたび、貴園の保育士募集に応募させていただきました山田花子と申します。
履歴書を添付させていただきますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
—————————-
山田 花子(やまだ はなこ)
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:yamada.hanako@example.com
—————————-
PDFファイルが開けるかテスト送信を行い、誤ったファイルを送らないようにしましょう。
また、送信後2から3日経っても返信がない場合は電話で正しく遅れているか確認することが大切です。
履歴書以外で必要になる書類
保育士の採用選考では、履歴書だけでなく、追加で提出を求められる書類がある場合があります。
求められる書類は以下の通りです。
書類名 | 必要な人 | ポイント |
---|---|---|
職務経歴書 | 転職者・経験者 | 過去の勤務経験や業務内容を具体的に記載し、A4用紙1枚にまとめる。 |
在職証明書 | 転職者 | 転職後に処遇改善加算の対象となる場合や、保育士資格の「特例制度」などを利用する際に必要。 |
資格証明書のコピー | 保育士・幼稚園教諭免許を持つ人 | 「保育士証」「幼稚園教諭免許状」のコピーを添付。 取得見込みの場合は「資格取得見込み証明書」を提出。 |
成績証明書・卒業証明書 | 新卒者 | 学校で発行してもらい、指定がある場合は原本を提出。 |
健康診断書 | 園による(特にフルタイム採用の場合) | 「定期健康診断書」や「保育士としての勤務に支障がないことを証明する書類」を求められることがある。 |
住民票の写し | 園による(身元確認のため) | 保育園によっては、住民票(本籍地記載のもの)を求められることがある。 |
身分証明書のコピー | 必要に応じて | 「運転免許証」「マイナンバーカード」「パスポート」などのコピーを提出する場合もある。 |
特に、職務経歴書と在籍証明書は求めらることが多いため、用意しておきましょう。
書類を提出する際は、記入漏れや誤字脱字がないかを事前に確認し、必要に応じてコピーを取っておくことが重要です。
特に、健康診断書や住民票の写しは発行に時間がかかることがあるため、早めに取得するよう心がけましょう。
まとめ
保育士の履歴書は、採用担当者に第一印象を与える重要な書類です。
基本情報を正確に記入し、志望動機や自己PRでは具体的な経験を交えてアピールすることがポイントです。
また、本人希望欄や趣味・特技欄も保育士としての適性を伝える機会になります。
履歴書の提出方法にも注意し、郵送・手渡し・メールの各方法に応じたマナーを守ることが大切です。
さらに、職務経歴書や資格証明書のコピーなど、履歴書以外に必要な書類がある場合は、事前に準備しておきましょう。
正確で丁寧な履歴書を作成し、採用につなげましょう。