【2024年度版】子どもをやる気を育てる”3つの魔法の言葉”~子育ての為の心理学~

□:愛されたい!認められたい!それが子供たちの気持ちです

子どもを育てるって本当に大変ですよね。保育園やこども園で働いている保育士さんなら「子育てが嫌になる…」なんて悩んでいる保護者からの相談を受けたことも沢山あると思います。保育士さん達は毎年沢山の園児たちを見ているので、まさに子育てのプロフェッショナルと言えます。一方で保護者達は初めての子育てなので何が正解かわからずに悩んでしまう事が多いのです。

そんな子育てに関する悩みを持っている保護者達を安心させることが出来れば、保育士としての価値を改めて感じる事が出来ますよね?心理学的には子供たちに言ってはいけないNGワードがあり、逆に子供たちのやる気を育てる3つの言葉があると言われています。今日の講義はココ!!子供たちのやる気を育てる3つの言葉を知って日々の保育業務に活かしていこう!!になります。もちろん子育てに悩んでいる保護者にもバッチリ伝えられる内容になっていますよ。

□:子どもたちのやる気を育てるのはコミュニケーションが9割

子どもたちのやる気を育てるには何しろコミュニケーションが大切です。子どもたちは物が欲しい、お金が欲しいという打算的な考えはまだ持っていません。純粋に愛されたい、認められたいと感じているのです。まずはこのギャップを保護者は埋める必要があります。子どもたちが何かが出来るようになったら、おもちゃを買ってあげる。実はこれではやる気が育たないと心理学的には考えられています。過去におもちゃに関する講義もしているので併せてこちらもご覧ください。

集中力が2倍以上に伸びる!子供たちの想像力を鍛える為に、おもちゃは少ない方が良い!?

大切な事は子供たちのプロセス(過程)を褒めてあげる事です。昨日よりも上手になった。昨日知らなかったことを知った。そのプロセスを褒めてあげる事が大切で、他の子供との比較や結果に対して褒めたり、怒ったりしてはいけません。

ずばり子育てに大切な3つの心理学的ポイントをお伝えしておきます!もちろん子育てに悩む保護者だけではなく、保育園やこども園で保育士さんも役に立つポイントですよ。

□:子供たちのやる気を育てる3つのポイント
1:褒める事、怒る事も、すぐに伝える
2:子供にとって3つのNGワードを言わない
3:子供にとってやる気を育てる3つの魔法の言葉を伝える

これだけ見れば「お、なんだか自分でもできそうだな?」と思いませんか?そうです、決して難しい事ではないのです。是非保育士さんも難しい事ではないと保護者に優しく伝えてあげてください。それでは1つ1つ解説していきましょう!!

□:褒める事、怒る事も、すぐに伝える

子どもたちの感情は1秒1秒で異なります。泣いていたと思えば、急に笑っていたり。笑っていたと思えば、急に泣いてしまったり。保育園やこども園でもこのような光景は保育士さんなら沢山見ていると思います。つまり子供たちは嬉しい事があったら、その瞬間に褒めて欲しいのです。そうしないとその感情をすぐに忘れてしまうからです。もちろん悪い事をしてしまったら、その瞬間に怒ってあげましょう。その瞬間にすぐに伝える事をしなければ子供たちは「どうして褒められたんだろう?」とか「どうして怒られているんだろう?」と考えてしまいます。

これは大人でも同様です。実はマネジメントの基本もここにあるのですが、感情がピークを迎えている時に褒められたり、怒られている方が圧倒的に効果的です。時間と共に喜びも悲しみも徐々に薄れてしまいます。そしてその感情がピークの時に伝えるからこそ「○○をしたら褒められるんだ!」とか「〇〇をしたら怒られるんだ!」と子供たちも学ぶ事が出来るのです。

すぐに伝えるってどれくらいの時間?と思いますよね?実際にラットを使った実験では30秒以内に褒める/怒る事が一番効果的だという結果が出ていました。もちろん子供たちとラットは違うので30秒という事はありませんが、10分後に褒めるでは遅いでしょう。やはりその瞬間で伝える事を意識する。どんなに遅くても5分以内に褒めてあげたり、怒ってあげる事が大切です。これは保育園でも家庭でも同じですね。

□:子供にとって3つのNGワードを言わない

子どものやる気を育てたり、何かを伝えたい時は保護者の聞き方が何よりも大切です。保護者は自分の子供が宝物であり成長して欲しいと願っています。そして願っているからこそ気が付いたら自分と同じ目線(大人と同じ目線)で伝えてしまっている事が多いのです。ここが子育てのプロフェッショナルともいえる保育士さんと最も異なる部分と言えるでしょう。保育士さんは園児たちを子どもとして教育し「かっこいい大人」になる為の段階だと考える事が出来ています

一方で保護者は自分と同じ目線で話したい。どうして自分の言っている事をわかってくれないの?と考えてしまいます。でも答えは簡単です。なぜなら子供だからです(笑)相手が子供にも関わらず親(大人)の意見を伝えるので、子供たちにとっては経験も知識もないのでわかるはずもありません。そんな時に保護者が禁断のNGワードを子どもたちに伝えてしまうのです。

子どもの心を閉ざす3つの危険な言葉
1:後にして!
2:当たり前でしょ!
3:〇〇しなさい!!

保育園やこども園でお子様を預けていて子育てに悩んでいるなら、保育士様から是非この3つを言ってしまっていないか確認してみてください。例えば保育園の登園準備をしている時に子供たちが話しかけても「今忙しいから後にして!!」とか言っていませんか?「保育園では良い子にするのが当たり前でしょ!」とか「ちょっと黙っていなさい!!」とかついつい言ってしまいそうですよね?実は心理学的にはこれらが一番子供たちの心を閉ざしてしまう危険な言葉と言われています。

特に保育園の登園前やお迎えのタイミングでの子供はママやパパに伝えたい事が沢山あります。そしてそれは得てして子供たちのSOSフラグになっている可能性も高いのです。朝登園前は保護者が忙しい事も理解します。でもそんな時に「後にして!」と言ってしまえば心を閉ざしてしまう可能性もあります。「今日保育園で良い子にしてたんだよ。」と子供が伝えているのに「当たり前でしょ!」と言われれば同様なのは想像がつきますよね。

子どもたちはこれをしても褒められないならやらない/伝えないと考えてしまうのです。特に「〇〇しなさい!!」のような命令口調は、ョナサンフリードマンの研究では子供に促したい行動をより遠ざけると研究結果が出たようです。つまりこんな時ほど子供に寄り添う必要があります。完璧である必要はないのでまずは子供たちの話を聞いてあげる。そしてすぐに褒める/怒るをするだけでも子供たちのやる気は大きく変わってくるのです。

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□子供にとってやる気を育てる3つの魔法の言葉を伝える

それでは子育てする上で子供たちのやる気を育てる魔法の言葉とは何なのでしょうか?もしかしたら保育士さん達は自然と保育園やこども園でこと魔法の言葉を使い、子どもたちのやる気を育てている可能性が高いですね。

やる気を育てる3つの魔法の言葉
1:どうしたの?
2:そうだね!
3:すごいね!

「どうしたの?」ってこんな簡単な言葉で思うかもしれませんが、相手をよく観察していないと出てこない言葉です。子どもたちが困っていそうだと感じたら「どうしたの?」と声をかけると思いますが、この「困っていそう」というSOSに気が付かなければ「どうしたの?」とは声を掛けれませんよね?つまり子育てに悩んでいる保護者がいるなら、まずは子どもをよく見てあげてSOSがありそうなら「どうしたの?」と声を掛けてあげる事からスタートすると良いでしょう。

「そうだね!」って子どもたちの意見や意志を認めてあげる事を意味しています。日常から「そうじゃないでしょ!」とか「何してるの!」と伝えすぎていれば、子どもたちは委縮してしまいチャレンジする精神を失ってしまいます。つまり子どもの自信を奪い、チャレンジ精神を毀損してしまうのです。改めてですが相手は大人ではなくて子供です。まだ生まれて間もない子供たちなので自分と同じ目線で話すのではなく、成長を見守る事が大切です。ありのままの子どもたちを受け入れてあげる事もまた大切な事です。

「すごいね!」って褒めてあげましょう。一番気を付けなければいけないのは「他人と比較して褒める」のは絶対に禁止です。何かが出来るようになったり、わが子が成長したその過程に対して「すごいね!!」と褒めてあげましょう。褒める事で成功体験を持つことができ、子どもたちの自信に繋がります

□子どもたちが求めているのは愛される事

子どもと過ごせる時間は限られています。つまりその1日1時間の積み重ねが、子供とのコミュニケーションであり貴重であり愛おしい時間なのです。子ども達は親と一緒に居たい、愛されたい、認められたいと純粋に思っているだけなので、親が「親の責任がるから!」と気負いすぎて完璧を求める事は必要ありません。そもそも大人であっても完璧な人間なんていないので。そう考えると子育てが少しスッと気が楽になると思います。是非子育てに悩んでいる保護者がいれば保育士さんが力になってあげてください。

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