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ミスして保育士を辞めたい?今すぐ転職すべきヤバい環境

ミスして保育士を辞めたい?今すぐ転職すべきヤバい環境

ミスして保育士を辞めたい?今すぐ転職すべきヤバい環境

目次

◇:ミスで怒られる保育園なら転職しましょう

子供が大好きだから保育園/幼稚園/こども園で働てます!!でも、なぜかしっくりこない時はありませんか?園児たちも大好きなのに、なぜか転職したくなってしまうような環境。実はこれは人間の欲求でもある「成長欲求」を満たすことが出来ていないから、転職したいと思ってしまうのかもしれません。

そしてもっと言えば保育士/幼稚園教諭として成長できない職場にはある特徴があるという実験結果があるのです。成長できない環境というのは、いくら辛い状況を我慢して頑張ったとしても、実はあまり良い事はありません…心身ともに病んでしまう事が傾向としては高いのです。それであれば自分が成長できる保育園ってどんな環境なのでしょうか?

本日の講義はまさにここで「今すぐ転職すべき職場の環境」を見分ける方法をお伝えします!!先の話にもつながってきますがポイントは「成長」そして「失敗やミス」になります。そしてこの実験は特定の業種だけに当てはまる結果ではなかったので、保育園/幼稚園/こども園でも同様の結論が言えるのです。

ずばり今回は結論を伝えるのであれば、今すぐ転職すべき職場の環境は「人」が良いか悪いかになります。保育園で一緒に働く人次第で成長にもなりますし、逆もしかり。人で選べば失敗する事は少ないと言われており、「誰と働くのか?」これが職場選びでは大切だという事がわかりました。

確かに誰と働くかって大切です!!それはわかるのですがやっぱりお給料も大切じゃありませんか?確かにお給料は大切ですし、全く同じ環境であればお給料が高い方が当たり前に良いです(笑)しかしお給料が高いという事だけで選んでしまうと、結果的に退職してしまう事も多いのです。

逆に人が良ければ、お給料が上がるのはタイミングの問題だけなので、結果的な生涯年収は高くなる傾向があります。それでは実際になぜ「人」にこだわるべきなのか、どんな人と働ければ成長でき日々楽しい環境になるのかを詳しく説明していきましょう!

参考:「The Role of Failure in Learning: A Multi-Method Study in the Context of Intention-Based Learning」

◇:「誰と働くか?」で職場満足度が変わる

今回の研究結果はハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の行った研究になります。良い職場の条件が「成長」や「人」を考えたときに、良い職場には「チームワーク」が欠かせないのですが、そんな良いチームワークとは何か?を研究している事で有名な方になります。

今回の実験では「チームワークがある組織」と「チームワークがない組織」は結局何が異なるのかを調べ、チームワークがよい組織が働くうえで自分たちの成長につながるのか?を研究しました。

チームワークの良さ悪さに関しては「ハックマンの効果的チームワークの条件」を用いて、成果が出ているか?風通しが良いか?お互い助け合える環境か?問題解決能力はあるか?等を考慮して良いチームと悪いチームを定義していきました。
参考:「「Team Effectiveness in Theory and Practice」 by J. Richard Hackman」

保育士/幼稚園教諭に限らず、誰しもチームワークの良い保育園で働きたいと思いますよね。そしてチームワークが良ければ、生産性も高く、社員満足度だって、園児の満足度だって高く、優秀な人が集まるから失敗も少ないはずだ!!と思いませんか?しかし実験結果は予想に反してとても興味深いものになったのです。

◇:チームワークが良い組織は沢山失敗?

例えば保育園で考えても、仲の良い子供たちのグループは進みが早かったり、失敗しなかったり。仲の良い先生同士でイベントを進めるとスムーズだったなと、良いチームワークは圧倒的な成果を出し、失敗が少ないと感じます

なんと言ってもチームワークが良いので、たとえ失敗しても周りが助けてくれて結果的にミスや失敗も少なくなるイメージを誰しもが持つと思います。実際に今回の研究前の仮説では皆さんそう思っていたそうです。

しかし!!実際に研究をしてみると良いチームワークの条件を満たしている組織は、なぜかチームワークが悪いと思われていた組織よりも多くのミスをしていたのでした!!

「あ!!わかりましたよ!!チームの仲が良いから、沢山挑戦したからミスが多いって事ですよね?」と私自身も思いましたが、どうもそういう事だけではなかったようです。失敗した回数だけではなく、失敗する率でデータをみても、チームワークが良い組織の方が失敗する数も、失敗する率も高くなる傾向があったのです。問題解決能力が高いのが良いチームと定義しているのなら、失敗は少ないはずだ!!と感じませんか?

◇:良いチームは「失敗やミス」を報告する

この研究もあまりに予想外の展開だったので最初は戸惑ったそうです。成果が出ているのに失敗も多く、失敗する率も多いとはどういう事なんだろう?と追加調査や研究をしてある事実にたどり着いたのです。

その事実とは何か?それは良いチームは「失敗やミス」を積極的に報告し共有するという事でした!ドキッとしませんか?皆さんが保育園/幼稚園/こども園で働いている時を想像してみてください。「うちの保育園はミスなんて伝えたらめっちゃ怒られるんだよな…」と思った保育士/幼稚園教諭はいませんか?保育士の皆さんが失敗した時を思い出してみてください。報告しやすい環境ですか?

まさにその失敗やミスを伝える事が出来ない環境こそが転職すべき環境になるのです。成果をだし、そして成長できる良いチームは、細かな失敗やミスを隠すことなく積極的に報告していたために、データ上は失敗する数も多く、失敗する率も多くなっていたのです。

言い換えるのであれば、成果が出せないチームやチームワークが悪い組織というのは、失敗やミスを隠す傾向が強く、それによりデータ上では良いチームよりも失敗が少なく見えていたのです。一見するとチームワークが悪いチームの方が、良いチームに見えてしまう結果だったのですね。

◇:失敗やミスでチームワークが良くなる理由

人間なので失敗をしない人はいません。保育園で働いていれば保育士が失敗してしまう事だってありますし、園児が失敗してしまう事だって沢山ありますよね?つまり園児が先生に対して失敗してしまった事を伝えられなければ、それもまた良いクラスと言えない可能性があります。

自分自身が失敗やミスをするという事は、別の誰かも失敗する可能性が非常に高いのです。ですのでミスを隠すことなく伝え、共有する事によって、同じ失敗やミスが起こりにくくなるのです。

ここでの実験結果でお伝えするのであれば、医療現場ではもちろん失敗やミスを隠すことは難しい状況だと想像できます。しかし小さなミスや、些細な失敗であっても沢山報告しているチームの方が、結果的に患者様の死亡率も低かったという事がわかっています。

ですのでチームワークが悪い組織というのは、大きな失敗に関しては報告し共通しているのですが、小さなミスや、些細な失敗に関しては隠しているので、チーム内のメンバーが成長する事もできなければ同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高いという事なのです。

そして失敗に対して感情的に怒られてしまえば、挑戦する事もしたくないと感じますし、より失敗やミスを隠すチームになってしまうのです。園児たちが失敗したりミスしたとしても、どのように怒るのか?はとても大切な話になりますね。

子供の未来をダメにする怒り方と正しい怒り方~保育士の為の心理学~

◇:失敗が保育士を成長させる

人は失敗に学び、そして成長をしていくのです。ですので保育士/幼稚園教諭が転職しようかな?と求人を探す時には、まず自分の働いている保育園/幼稚園/こども園は失敗やミスを言いやすい環境なのか?隠ぺい体質はないか?を考えてみると良いでしょう。

もしも失敗やミスを伝えたら烈火のごとく怒られるので伝えられないですよ…という職場なのであれば、保育士/幼稚園教諭として成長する事は難しい環境と言えますし、それこそ転職すべき環境とも言えます。

ですので転職活動や就職活動の時も、れから一緒に働く保育士/幼稚園教諭の同僚や上司が、最近あった失敗やミスを語る事が出来るのか?は注意しておくと良いでしょう。

小さなミスや、些細な失敗を語る事が出来るのであれば、隠ぺい体質は少ないと考えられますし、入職した時も自分自身が失敗した時も報告でき成長できる環境と言えるでしょう。失敗やミスを一緒に受け止めて考える環境なくしては、人も組織も成長する事は出来ません。

◇:失敗し共有しあう事こそがこれからの時代を生き抜くカギです

保育園であっても昨今のように変化が激しい時代であれば、色々な事を挑戦し続けない限りはどうなるかはわかりません。新規園が増えるのと同様に、既存園が閉園してしまう時代なので、保育のサービスクオリティーが問われ、選ばれる保育園になる必要がある時代が来るかもしれません。

これらの激しい変化を知る為には挑戦する事と同じく、失敗する事が現実を知るポイントとなるのです。だからこそ失敗もミスもお互いに報告できる環境が大切になりますし、自分と同じ失敗を保育園で働く仲間たちにさせないことが可能になり、結果的に保育士も保育園もよりよく成長していくのです。

逆に言え小さな失敗やミスを報告できないような保育園は、長期的にみたときには保育士の成長を阻害しているので致命的な失敗をする可能性が高いのです。安心してこれらを伝える事が出来る環境か?上司でも同僚でも部下でも、誰と働くかという「人」が大切になってくるのです。

隠した失敗やミスは、多かれ少なかれもう一度起きます。

◇:働いている保育園/幼稚園/こども園で失敗した時どのように報告しますか?

保育園に限らず失敗した時に始末書を書くケースもありますよね?減給になったり罰が与えられるケースだってあります。こうなってしまうと報告して罰せられるのであれば、これらを恐れて隠したいな…という気持ちにもなってしまいますよね。

例えばアメリカの軍隊などで言えば、失敗やミスをしたとしても24時間以内に報告すれば処罰しないという制度を設けています。失敗やミスを隠すよりも、速やかに報告してもらう方がメリットが多いという事ですよね。

さあ、改めて保育士/幼稚園教諭が働いている保育園ではどのような報告が必要ですか?皆さんの失敗やミスを認めてくれる職場や上司/同僚はいますか?このような職場であれば「人」に恵まれているので、安心して成長できると言えます。

失敗やミスを怒るのではなくて、まずは自分自身もどうしたら同じことが起きないかを考えたり、伝えてくれたことに対しての勇気に「ありがとう!!」と言える組織設計が必要になりますね。

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