転職先の”保育園/幼稚園/こども園”の口コミや評判はどこまで信じればいいのか?

◆:保育士同士の人間関係が悪いから求人を探していますが、次の転職先の人間関係の評判ってわかりますか?

「保育士/幼稚園教諭を辞めたい」きっと誰もが”保育園/幼稚園/こども園”で働いていれば、一度は思ったことがあると思います。今の園を人間関係で辞めたいって思うのは私だけなのかな??と悲しい気持ちになってしまうかもしれませんが、心配することはありません☆彡

実は”保育園/幼稚園/こども園”での人間関係で悩み転職したいという相談が一番多いと思います。一緒に求人を探す為に転職活動での希望条件のお話をしていていると、最初は「やっぱり保育士としてお給料を上げたくて!!」や「お休みの数を増やしたくて!!」とおっしゃっる時が多いのですが、色々お話ししていると、「実は今の園での人間関係に悩んでいて転職を考えている」というの多いのです。

わかります、その気持ち!!人間関係を築くというのは本当に難しく、自分一人の力ではどうしても上手くいかないケースもありますよね。例えばこんな。お話を聞いたこともあります。

保育士として新卒から10年間働いており同僚や仲間にも恵まれていて、モチベーション高く働いていたのですが、ある日突然この関係性が崩れてしまいました。経営不振をきっかけに、外部から立て直しの名目で上司が変わったのです。新しく園長に任命された方は「経営者」としては優秀だったのですが、保育士としては経験が浅く、私たち保育士と話すときも「園児や保育の事」ではなく「経営の事」になってしまい、どんどん保育園の雰囲気が悪くなって保育士の離職が進み、自分自身も大好きだった保育園を退職してしまいました。

自分自身が”保育園/幼稚園/こども園”や同僚の先生たちを愛していても、急に状況が変わってしまう事も実際にあるのです。これはとても悲しい事ですよね。

さてそう考えると「次の転職先の”保育園/幼稚園/こども園”」の人間関係はどうなっているんだろう?口コミや評判はどうなっているんだろうと気になり、面接を受ける園の評判を検索する事も多いと思います。

「〇〇保育園 評判」とか「〇〇保育園 口コミ」を思わず見てしまって、面接をするかしないかの判断にすることもあると思います。本日のテーマはまさにココです!!保育士/幼稚園教諭の皆様が、”保育園/幼稚園/こども園”の求人を探している時に「口コミ」や「評判」をどこまで信じるべきなのか?これを検証してきたいと思います!!そしてその先には「心の平穏を保つ方法」にもつながるので、是非最後までお付き合いください☆彡

本日のポイント

1:ポジティブな情報収集をして、ネガティブな情報はあえてこちらから拾わない!!
2:又聞きの情報よりも、自分が聞いた情報を信じることが保育師としての笑顔の近道
3:数字を元に事実を冷静に眺めてみる!!

1:ポジティブな情報収集をして、ネガティブな情報はあえてこちらから拾わない!!

さて口コミや評判をみたときに保育士/幼稚園教諭の皆様はどのような気持ちになりますか?「うわーこんなにひどい保育園なんだ…」とか「このこども園はこんな対応するんだ。ちょっと気になる保育園だったけど、求人情報を集めたり、面接は辞めておこう…」と思ってしまいますか?

まず感じることは「口コミや評判」で書かれている事は、圧倒的にネガティブな内容が多いという事です。ネガティブな口コミや評判を元に、理性的に自分自身の情報としてとらえることが出来れば問題ないのですが、ティブな情報というのは影響力はポジティブな影響力の7倍あるんですよ…

つまり保育士/幼稚園教諭の皆様が口コミや評判をみて、1つネガティブな情報を知ってしまったら、最低でも7つはポジティブな情報を仕入れない限りは、プラスマイナスゼロの状態にさえも持っていくことが出来ないのです。しかしポジティブな情報は口コミサイトや評判際の特性上少ない為に、どうしてもネガティブなイメージだけが検索した”保育園/幼稚園/こども園”の印象として残ってしまうのです。

口コミや評判に関して書き込む人は基本的には退職者がほとんどになります。そしてその退職者の中でも、実際に書き込む方の特性で言えば「ネガティブに退職した方」が多い為に、口コミや評判の内容も結果的にネガティブな記事になってしまいます。

とても良い保育園で円満退職した☆彡とか、ちょっとだけネガティブに転職した、くらいであればあえて口コミや評判を書き込もう!!という心情にはならないのです。口コミサイトに書くときは圧倒的にネガティブに保育園退職したり、転職してしまうと、書き込んでしまう傾向があります。

つまり口コミや評判に書かれている内容で言えば、退職した保育士/幼稚園教諭のごく一部と言われていており、確かに事実色々な事象があったのかもしれませんが、それを全て真に受けてしまって、求人の情報収集をしない!面接を受けない!!などを、口コミだけの情報で決めつけてしてしまう事はお勧めはしません!!

実際にネガティブな事象が沢山あった”保育園/幼稚園/こども園”だからこそ、現状改善して凄く良い園になっている事も沢山あります。ですので、一方的な情報だけを正しいものとするよりも、そもそも人間の脳はネガティブな情報に影響を受けやすい事を理解しておきながら、話半分どころか1/7くらいで考えておくと有益な情報になります。

ネガティブな情報をあえて自分から手に入れるのではなく、ポジティブな情報を積極的に入手するようにしましょう。彡ネガティブな情報は実は攻撃力が高くて、ネガティブな情報を仕入れただけでも、脳にも心にも悪い影響を与えてしまうので、あえてこちらからネガティブな情報を口コミや評判で探しに行く必要はありませんよ。

2:口コミや評判の情報よりも、自分が聞いた情報を信じることが、理想の求人を見つける近道です

保育士/幼稚園教諭の皆様が勤務している”保育園/幼稚園/こども園”で子供たちと”伝言ゲーム”ってやったことありますか?最初に伝えたことと、最後に伝えられる答えが全然違くて面白いですよね。口コミや評判って実はこれなのです。つまり”又聞きの情報”になってしまうのです。

又聞きってめっちゃ怖いですよねww自分自身が聞いたことに”自分の思い”が増幅されて他の人に伝えて、それが繰り返されて、色んな人の思いが重なってくると、もはや事実とかけ離れた話に(笑)

例えばこんなことが”保育園/幼稚園/こども園”で経験したことはありませんか??

新人保育士の「保育花子さん」はまだ目の前の業務さえも、全然できていないまさに新人です。でも仕事中に先輩保育士Bさんがお喋りばかりしていることを、凄く心配していました。同僚の保育士の噂話をしたり、他の保育士の悪口を言ったり。これじゃあここの保育園は良くならない!!と思って、新人なのに生意気だ!!って思われるかもしれないけど、でも「もっと保育園を良くしたい。」という熱い思いから、先輩保育士Bさんの勤務態度に関して園長に相談しました。

園長「新人なのの意見を言ってくれるのは大切な事ですね。勇気をもって言ってくれてありがとう。だからこれからも保育園を思って意見を言う事は、絶対に続けてくださいね。ただ、意見だけ言うならただの文句になってしまうから、目の前の仕事もしっかりやってくださいね。花子さんも先輩保育士Bさんと同じようにように、高い意志を持って頑張るのよ。」

しかしこの噂を聞いた先輩保育士Bさんは、噂を違った形でとらえました。「園長がすっごい怒っていて、新人の花子さんに文句言う前にちゃんと仕事しろっていってたらしいよ。園長ってひどいよね。花子がかわいそう。」

この噂を聞いた他の保育士はさらに噂を違った形でとらえて「うちの保育園って経営状態がやばいらしいよ。喋る暇があれば残業してでも働けって園長が言ってたんだって。今度評価には雑談した人は査定が下がるらしいよ。花子先生はもう呼び出されてお給料下げるって言われたらしいよ。」

そんな事あるか!!と思うかもしれませんが、実はこれ私の経験したことなんですwwwとある保育園のお手伝いをしていた時に、花子さんと園長のが話している場所に私も居たのです(笑)

しかし数日たったら全く異なった噂が立っていました(笑)「保育士の評価基準が変わるって話本当なのですか?」こんな相談を保育士様数名からうけたのですが、もちろん私としては「むむむ??何の事だろう?」しか思わないのですよ(笑)

保育士の皆様からヒアリングをすると、実は保育花子さん勇気ある相談が、まさかのこんなうわさ話に。。。非常に恐ろしい体験ではありました。※これはこれでちゃんと全体に説明はさせていただきました。

つまり口コミや評判も同様に、なんとなく聞いた話を、自分思いをのせて伝えてしまう事で事実とは全く異なる内容になっているという事がやはり多いので、ネガティブな情報はより注意をしなければいけませんし、大切な事は気になるのであれば時間を置くのではなく、直接聞いてみることが大切です。

どこで聞けばいいんだ?と思ったらやはり面接の場です。面接というのは確かに面倒かもしれませんが、入職前に一緒に働く保育士に会える場でもあり、園の雰囲気を知る事が出来る唯一の場所です。そして口コミや評判に関しての、事実を確認する事が出来る場所でもあるのです。

そしてその時の面接官の反応や対応をみていると、普段からお子様たちと話している保育士/幼稚園教諭の皆様はやはり第六感が必ず反応します。「誠実に答えてくれて、過ちを認めて変えようとしているな!!」とか「事実と全然違ったんだ!!」とか、もちろん「何か嘘をついているような気がする。」そんな雰囲気を感じることが出来ると思います。

聞き方としては「口コミサイトで見たのですが、〇〇って本当ですか?」と聞いてしまうと、それはそれで心象管理ができないので(笑)「例えば〇〇みたいな事があれば、どのような対応をされるのですか?過去にはこのような事はございましたか?」と聞いてみるのが良いでしょう(^_-)-☆

ネガティブな内容を排除する事に加えて、百聞は一見に如かずではありませんが、自分で情報の正しさを確認する事もとても大切な事になります☆彡

3:数字を元に事実を冷静に眺めてみる!!

ネガティブな口コミが沢山ある、ネガティブな評判が沢山書いてある。だからここの”保育園/幼稚園/こども園”は悪い園なんだ!!と思わないでください(笑)まずは冷静に数字を元に考えてみることが大切です。

というのも保育士が1000名いる大手グループ保育園と、保育士が10名いる保育園では母数が異なります。つまり保育士が多ければ多いほど、離職率がたとえ低くても、退職者数は多く、保育士が少なければ少ないほど、離職率は高くなりますが、退職者は少ないという事なのです。もう少し詳しく説明していきましょう!!

CASE1 大手グループ保育園
・保育士数:1000名
・離職率:5%
・退職者数:50名

離職率が5%というのは”保育園/幼稚園/こども園”での業界水準から考えればとても低いので、非常に満足度が高い保育園だと考えられます。しかし何と言っても保育士の数が多いので退職者数としては50名になってしまいますよね。このうちネガティブに退職された保育士様がもしも10%いると考えれば、5名は口コミや評判を書き込んでしまう可能性があるという事です。

CASE2 中規模保育園
・保育士数:10名
・離職率:20%
・退職者数:2名

退職者が2名だから優良保育園かと言われれば、そうではありませんよね?離職率でみれば20%を超えてしまっているので、しっかりと退職者の理由を聞かなければいけません。もちろん母数となる保育士様が少ない為に1名退職するだけでも、離職率は10%上がってしまうので、率だけを聞いて「保育士が辞めてしまう保育園だ!!」と思ってしまう事も良くないですが、退職者が少ないから「保育士が辞めない園だ!!」と思ってしまうのも、離職率の観点からでは言えませんよね?

また離職者に関しては2名しかいない為に、ネガティブに退職する可能性を10%と同様に考えたのであれば、ここの保育園は口コミや評判の書き込みがあるの可能性は、ほとんどないと言えます。また人数が少ないという事は「誰が口コミや評判を書き込んだのか?」というのが正直わかりやすい環境になる為に、「他も書いてあるから書き込もう!!」という行動バイアスは起きにくくなりますよね?

つまり少し極端な例になってしまいますが、この2つのケースを考えると書き込みが多い大手グループ保育園は「保育士が辞める悪い保育園だ!!」となってしまうのです。それを裏付けるように、ネガティブな口コミや評判を見てしまうので、決めつけてしまうというのはありますよね?

しかし数字を元に事実を冷静にみれば大手グループ保育園が保育士様にとって優良企業であることもわかります。つまり事実はここにもあるのです。ですので求人を探し、転職活動をする際にはこの3つを聞くと、そこの保育園の状況のイメージがつきます。

1:保育士は全体で何名くらいいますか?
2:離職率ってどれくらいですか?
3:退職者って年間でどれくらいいるのですか?

この数字をしっかりと確認する事が、口コミや評判に左右されない為に重要な質問になりますし、この質問にしっかりと答えられないのであれば、保育士/幼稚園教諭の皆様の第六感がきっと「むむむ、嫌な予感!!」とフラグが立つと思います。

口コミや評判は情報としては決して悪い事ではありませんし、正しい事を書いてくれているケースももちろんあります。しかしそれが事実かどうかを判断する事は難しい為に、気になる求人はしっかりと自分の目で見て聞いてくることがお勧めです。

子供たちがケンカをしていたら、一人だけの意見を聞いて「あなたが正しい!!」とは言わないはずです。両方の話を聞いたうえで、正しい判断をして子供たちにアドバイスをしてあげると思います。口コミや評判も同じく「片一方の意見」です。是非「もう片一方の意見」も聞きながら理想の保育士求人を探してくださいね。

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