【2024年版】高給与なのに転職したくなる理由教えます~保育士様に大切なお金と転職の話~

◆:え、そんなに高給与なのに転職しちゃうの??もったいなくない??

友達の保育士様で年収が400万を超えているのに「転職しようか悩んでいるの。」って聞いてびっくりしたことはありませんか??そんなに年収を貰えてるなら私だったら絶対に生涯そこの保育園で働くのに。。。羨ましい。。。なんて思った事はありませんか?

保育士/幼稚園教諭様のお給料は同条件の求人であれば、当たり前に高いほうが良い!!これは資格にに関わらず間違いありませんよね(笑)では質問を少し変えてみましょう!!お給料が高いから「保育園や幼稚園を離職をしないか?」「保育園や幼稚園で働いている満足度は上がるのか?」と言われれば、お給料と満足度や離職率は相関性がないのです!!

それでは「離職をしない」とか「満足度を上げる」保育士様にとって大切なお金の話、お給料の話をしていきたいと思います。お給料が高くてもなぜ転職を考えるのか?これはズバッと答えを申し上げると、お給料の高い低いでは実は保育士様の満足度は変わらず、満足度に相関性があるのは「お給料の明確性」と「お給料の相対性」が原因なるのです!!

嫌な予感、、、なんか難しそうな気がする。。。大丈夫です。今日もしっかり説明していきます。今日の講義ではまさに「離職をしないお給料の考え方/上げ方」を講義していきたいと思います。せっかく前よりも良い条件の保育園や幼稚園に転職して、入職するときは「この給料なら、何があっても耐えられる。お給料が高ければ我慢できる」と思っていたのに、1年経たずに辞めてしまった・・・これは保育士/幼稚園教諭の皆様にとっても特別な話ではないのです。本日はそんなお金と満足度の話をしていきたいと思います。

◆:高給与なのに転職したくなるのはなぜ?のポイント
1:明確性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する
2:相対性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する
3:保育士様が転職時に高給与求人で気を付けるべきポイント

それでは講義のスタートです☆

1:明確性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する

保育士/幼稚園教諭様の皆様が実際に保育園や幼稚園の求人を探している時に、「今より給料が上がるなら、忙しくても、ちょっとくらい人間関係悪くても、我慢できるし絶対やめないですよー!!」と思ったことありませんか?

しかし不思議な事に、実は保育士や幼稚園教諭に関わらず、正社員で転職希望の保育士さんは周りが羨む高給与な事が多いのです。そんなに周りが羨むくらいお給料が高かったり、せっかく転職してお給料が上がったのに辞めるんだ?と疑問が出ると思います。もちろん保育理念や保育業務が合わなかったとか、人間関係が・・・などなどもありますが、高給与で保育園に正社員として入職したとしても、実は退職する原因になるのは得てして、同じくお給料だったりするのです。

お給料にまつわる何で退職してしまうかと言えば、保育園や幼稚園でのお給料の「明確性」がないと退職してしまう可能性がグーンと上がり、もっと言えば、年収や評価制度がきっかけでちょっと不信に思う事もあり、心身ともに疲れてしまう可能性もグーンと上がってしまうのです!!

信賞必罰をはっきりしていない保育園や幼稚園は離職率も高くなるという傾向が出ているのです。つまりどういうことかと言えば、「何か功績を残してくれればお給料に反映するし、もしも過ちがあった場合はこれを罰する。」というなんともわかりやすい仕組みが信賞必罰の考え方であり、これが明確ではない保育園や幼稚園の離職率は高くなるという事なのです。特に正社員として保育園で働いているのであれば、考課の仕組みは保育士さんにとって、重要視しべき項目と言えます。

スタンフォード大学の研究ではこの信賞必罰が明確でない企業は、社員の死亡率や精神病の発症率が高かったと、なんとも恐ろしい研究結果まで出ているという事なのです。。。。

例えば年収400万以上の正社員勤務希望の保育士様がいたとしましょう。しかし希望の保育園は「320万」しか経験加算を加味しても年収を出すことが出来ません。しかし!!入職希望の保育士様も頑張って給与交渉をして「400万」になりました!!

「おおお!!凄いですね!!」という考えももちろんありますが、逆を言えば「交渉して給料が上がるってどういう事だろう??」も冷静に考えなければいけません

つまりたとえ希望の保育園や幼稚園に入職したとしても、周りの保育士/幼稚園教諭のお給料の検討もつかない状態ですよね?私が交渉してお給料が上がったから、他の先生も交渉しているのかな?って気持ちになると思います・

実際にそのような信賞必罰の制度がない保育園や幼稚園であれば、交渉内容次第では給与が上下する可能もあるのです。バイトならOK、正社員だからNGではなく、保育士が保育園で働く以上はしっかりと信賞必罰の制度が決まっている必要があります。つまりお願いすればお給料が変わる保育園は、誰かが誰かを評価する仕組みがなく、お給料を含めた評価に関しては、属人的な可能性が高いのです。つまり誰が考課や査定をしてくれるのかによって、自分の評価も著しく乱高下する可能性もある為、評価者が変わった瞬間に給料が下がってしまうなんてリスクも!?保育業界ではない方が入社して、属人性を排除して合理的に制度を変えることはよくある話なのです。

仲がいいからお給料が上がった、仲が悪いからお給料が下がった。属人的な考課は同僚の保育士からは、このように思われてしまう環境なのです。

つまりお給料が上がったとしても、明確性がなければ保育園や幼稚園としての評価制度がない事とイコールであり、お給料交渉をするために「私辞めます!!」なんて交渉をしてしまうかもしれません。それで実際に辞めてしまうケースだってあります。

2:相対性のない高給与は、給与が上がったとしても離職する

属人的な考課システムの保育園や幼稚園に転職すると、こんな事態がある可能性があります。「自分より年下で、保育士としても経験も少ないのに、なぜか自分よりもなぜか給料が高い。」なんて事もあります。でも「自分自身も転職した時に給与交渉をしたからな。。。たぶん後輩保育士も交渉したんだろうな。ふむふむ。」と考えることはできますが、冷静でいることはできますか??

プリプリ!!私の方が経験もあるから、私のお給料も上げてください!という気持ちになりますよね?お給料が上がったとしても、正社員として他の保育園に転職したくなる理由が”お給料の相対性”になるのです。

例えば自分が正社員の保育士で350万の年収を貰っていたとしましょう。それでも先輩保育士Aさんは「380万」もらっている、後輩の保育士Bさんさえも「400万」もらっている。以前働いていた時の保育園でのお給料は300万だったと仮定すると、「その時よりも増えているんだけどな。。。でも、なんかイライラする。。。」と考えてしまうのが、お給料の相対性がもたらすネガティブな感情なのです!!

CASE1:転職先の保育園の給与環境

・自分(正社員):元々350万の給料で380万で転職
・先輩正社員保育士Aさんは「420万」の給料
・後輩正社員保育士Bさんは「400万」の給料
・後から中途入社した同経験の保育士Cさんは「400万」の給料

例えばこのようなケースだったらどうですか??やっぱり納得感がないですよね??なんで後輩や後から入社した、同じような経験の人が自分よりも給与が高いんだ!!って気持ちになりませんか?確かに私もお給料はあがったけど。。。という気持ちになりませんか??お給料が上がっているにも関わらず、納得感がないのがまさにお給料の相対性になるのです。

CASE2:転職先の保育園の給与環境その2

・自分:元々250万の給料で270万で転職
・先輩正社員保育士Aさんは「280万」の給料
・後輩正社員保育士Bさんは「240万」の給料
・後から中途入社した同経験の正社員保育士Cさんは「270万」の給料

お!!これならなんか納得感がります!!と思いませんか?これもまた”お給料の相対性”で生まれる感情になるのです。ですのでお給料というのは上がれば嬉しいし満足度がある、下がれば悲しいし満足度が下がる、という話ではなく、「明確性」にあわせて「相対性」というのも非常に重要になります。

このような給与算定基準というのはお給料を上げる以上に、保育士/幼稚園教諭の皆様の転職の満足度に関わる、とても重要な視点になります。たとえ転職時にお給料が変わらなかったとしても、3年後にはお給料があがり、結果的に生涯年収が高くなる可能性の方が高いのです。

3:保育士/幼稚園教諭の皆様が転職時に”高給与求人”で気を付けるべきポイント

それでは保育士/幼稚園教諭の皆様が、保育園や幼稚園の求人を探して”お給料を上げる”にはどこに気を付ければ良いのでしょうか?何点かポイントがあるのでお伝えしていきましょう。

◆保育士様が求人を探して、給料を上げるために気を付けるべきポイント

1:自分の年収を正確に(源泉徴収ベース)で知る
⇒残業代は加味しない方が正しい比較が出来ます
2:本当にその給料が支払われるのかを知る
3:賞与の算出基準を知る
4:社員の平均給与(同じ職位ベース)で知る
5:考課の方法、キャリアアップ制度を知る
6:3年後の給与イメージを知る
7:生涯年収ベースで考える
8:移動や残業を加味した給与を知る

特に気にしなければいけないのは、保育士/幼稚園教諭として「いつまで働くのか?」です。多くの人は定年まで働きたいと考えると思いますが、求人を探して入職する際の意思決定は”定年まで考えず”に”入職後の1年だけ(条件通知通知のみ)”を考えて実はお給料をあげる選択をしていないケースがあるのです。例えばこんなケースを考えてみましょう!!

CASE1:入社1年目の給与が高いケース
・勤務1年目:350万 2年目:350万 3年目:350万
・3年間合計収入:1,050万

CASE2:入社3年目までイメージしたケース
・勤務1年目:330万 2年目:350万 3年目:370万
・3年間合計収入:1,050万

かなり極端な例ですが、イメージがつきやすいように。このケースでみると3年単位で考えれば、実は3年間間の合計収入としては同じなんですよね。そしてこの後どのようにお給料が推移していくかは、何となく想像はつきますよね?つまり「長く働く」という事は、実は保育士/幼稚園教諭の皆様の生涯年収に大きく関わってくることなのです。

さらに気を付けなければいけないのは、転職は賞与にも大きな影響を与えるのです。例えば500万という年収であっても「賞与の算出期間」という概念がどこの保育園や幼稚園でもあります。ですので6月と12月の賞与であれば、通常であれば満額を貰おうとすると賞与支払い日を起点として、最低でも6か月前に入職している必要があるのですよね。

なので規定次第にはなりますが、4月入職の場合は、夏の賞与は「0円」だったり、満額貰えないというのは特別な話ではなく普通の話になります。つまり転職を繰り返してしまうと、賞与の支払いが多い転職をした場合には圧倒的に生涯年収は下がってしまうので、ここまで意識して転職活動をすると、失敗しない転職活動になります☆

もっと言えば「年俸制(12割)の360万」と「賞与込みの想定年収360万」だったら初年度にどちらの方がお給料がもらえるのか?というのもまた、大切な話になりますし、保育士/幼稚園教諭の皆様の転職活動の満足度を大きく変える事になります。

いずれにしても、お給料の交渉や、お給料について直接保育園に聞いてしまうと、面接前の心象管理が悪くなってしまったり、「ちょっといやらしい人だな。。。」って印象を与えてしまう事もあります。なかなか自分で聞くのは難しかったり聞きにくかったりするポイントになるので、転職エージェントを利用しながら保育士/幼稚園教諭様の転職活動をしてお給料を上げるのがお勧めですね。

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